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おまいら短編SF書いてください Ver 4.0

1 :ケロ:2009/02/20(金) 10:45:04
みなさんの投稿お待ちしています。

何の制限もありません。できるだけ面白い作品を完成させ載っけてください。
ここのSFの定義は本人が 少し不思議 と思ったらそれでOK!

まあ…できればあまり長くない作品がいいのかもしれません。

前スレが512KBの制限の直前、488KBにて息をひきとり、お亡くなりになってしまわれましたので新スレです。

2 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/20(金) 13:30:54
ぬるぽ

3 :記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2009/02/20(金) 14:41:30
              ∧,,∧
              ( ^ω^) >>1乙だお
              / つ¶つ¶
             / ̄ ̄ ̄ ̄\
              |) ○ ○ ○ (|
          /″   ν.    \  ウィンウィン
  (( (( ((  /________\  ウィンウィン
         ̄ \_\__/_/  ̄








4 :記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2009/02/20(金) 14:42:56
創作発表板にはいかないの?
もう、創発板ができたから、新スレいらないと思ってたよ。
あっちのSFスレに書いた方が、読者つくと思うよ。

5 :ケロ:2009/02/20(金) 15:08:55
>>4
よく考えたらその通りか…
最近は、ほとんど載せてくれる人いなかったものネ!
あっちの板に新設した方がいいのかも。

でも、何となくここSF板の方がひっそりしていて落ち着くのもたしかなんです…

6 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/22(日) 00:28:15
どうぞ

7 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/02/24(火) 17:35:01
『セーフティネット』 1/3

気づくとテーブルに置いた携帯が緑色に光っていた。
メールが届いた知らせだ。
「ん!?木本から!」
学生時代、バイト先で知り合ってからこれまで、時々連絡を取り合っている男。
でもアドレスが違う。携帯を替えたのだろうか?いまどき珍しい。

メールには、木本本人の近況が書かれていいた。
まあ簡単に説明すれば、突然病気になり入院、3か月後、退院したが、治療費もろもろの支払いで蓄えが底をつき、仕事をリストラされたあげく、住んでいるアパートを出て現在は、ホームレス状態ということだった。

それは、大変だということで電話をかけるのだが木本の携帯は、なぜかメール専用端末らしく通話ができない。
「大変だったな。どうしてもっと早く連絡をしてくれなかったんだ。知っていれば何とかしてあげたのに」とメールを送信。
(※とは言っても俺も似たような待遇でいつリストラされるかわからん身で金は貸してあげれないのだが…)
で、返ってきたメールがまた奇妙で本人は結構、ホームレスの暮らしを楽しんでいるらしいのだ。

とにかく一度会いたいということになり、教えられた場所に出かけて行くことになる。
メトロの千代田線に乗り込み、北千住まで向かう。

駅を出るとすぐにロータリーの通路にひと際目立つスーツ姿の男と他、数名のおそろいのスタッフジャンパーを着た一団を見かける。
昨日投票が終わり当選した次期足立区区長様の一行だとわかった。
当選のお礼にと満面の笑みで区民の皆様へごあいさつにみえていたのだ。

8 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/02/24(火) 17:36:42
『セーフティネット』 2/3

区民では無い私は、ぐるりと迂回し待ち合わせの七瀬公園へ向かった。
公園の正門まで行くと見慣れた木本の姿を見つける。先ほど駅に着いたと、メールで報告していたので迎えにでてきたようだ。
「よう!ひさしぶり!」
私は眼を疑う。木本のその姿と表情は、私の想像している ホームレス のそれとは余りにも差があったのだから。

木本から詳しく聞くにつれ、いまどきのホームレスという暮らしがどんなものなのかわかってきた。
そう、ひと昔みたいなキツイにおいを放つ人達ではないのです。
まず、着ている服に秘密があった。
それは、高機能の素材で編みこまれた服。冬は暖かく体を包み、蒸し暑い夏も涼しく過ごせる。
そしてその服には数体のナノマシンが常駐されていて、日々の暮らしで発生する体の汚れ、その他、外部からの汚れを寝ているうちにきれいに除去してくれるという。
そして見せてもらった施設がまた奇妙。
その寝泊りしている公園の一角には自治体が管理している月極の 駐 者 場 。
通常200個単位で設置されていて、カプセルホテルのユニットとコインロッカー、そして寝袋を足したような姿。この小さな小さなスペースの中で夜をすごせるようになっているのです。
もちろんこの袋の中もナノマシン制御でいつも清潔に維持されている。

木本の話では、ホームレス生活3日目に区の職員に話しかけられここに来るように薦められというのだ。まず簡単な健康チェックを受け、戸籍を確認し何やら書面を確認させられサイン。
そして、ナノマシン付きの高機能の服を含めたホームレスの七つ道具ならぬ一式の支給を受け、ここでの生活になる。
携帯形式の情報端末装置もこのとき支給され生活に必要な情報が双方向でやり取りできるようになっている。

この端末は健康の維持を常時監視、短期仕事の斡旋、あらゆる情報の検索にも役立ち、通常の連絡にも使える。但し、通話は極力制限されていて、メール形式の文字、画像でのやり取りのみ。
※そして、もちろんこの端末の操作通信履歴はすべて区の監視管理下にあるのだが…

心配事などのカウンセリング、仕事がなく、食べ物に困ったばあいの各ボランティア団体、教会などによる炊き出し開催地区、時間などの情報検索にもつかえる。

9 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/02/24(火) 17:37:35
『セーフティネット』 3/3

これら一式のサービスが安価で提供されていることに驚いた私だが、木本はそこのところにはあまり関心がないらしく、毎日愉快に楽しく暮らせていることをしきりに話しているだけだった。
まあ、うまい話には裏があるのだろうから、木本が区と交わしたであろう例の書類には、いろんな契約が入っているのだとは思う。

******************

そんなこんなで2カ月後

私もめでたく不安定な勤め先を見事リストラされココ、七瀬公園の木本のお隣さんになっている。

「ホームレスに投票の機会を」という強制メールが最近毎日配信されてきている。
衆議院選挙が近くなりつつあるらしい。ココに来た時、住民登録手続きをおこなったためだ。

昔のホームレスには住民票がない人も多かった。
「選挙に関心を持つことは自立の一環」と「投票ができないと、選挙に関心がわかない。住民登録の問題が解決すれば、仕事にも投票にも大きな道が開ける」ということらしい。

まあ私や木本にはどうでもいいことだ。
毎日愉快に楽しく暮らせていれさえすれば…

今日も地元出身の衆議院議員選挙立候補者様の観音様のようなお姿を夢に見ながら眠ることになりそうだ…

10 :ケロ:2009/02/24(火) 18:19:25
タイトルの『セーフティネット』とはホームレスにとってではなく政治家のためのセーフティネットという意味で付けました。

11 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/27(金) 01:15:14
保守

12 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/02/27(金) 15:35:53
【教え子】 1/2

はるか未来。
人類は、あらゆる面で進化し進歩を成し遂げることが出来た。
そして…ついに…この時が訪れた。

人類の歴史、太古の昔からの絶対的二つの存在。
過去何度か、人類のごく一部はそれらに触れては、いたが確信を持ってその姿を認識することは、出来てはいなかった。
そうして今まさに、二つの絶対的存在と人類代表は同一空間上の異空間で相対していた。

その二つの存在とは、神と悪魔。

たくましく進化を果たした一人の人間を前にして 神 は言った。
「おお!!ついにあなたたちは私の導きの元、生命体としての精神的高みの頂点へと現れたのですね」
その神の表情は、すばらしく見事な微笑みで見つめていた。

偉大な進化を遂げた一人の人間を前にして 悪魔 も口を開いた。
「おお!!我が邪悪な精神を持つ真の友よ!よくぞ!我と会話し得る程に大きくなり、良くもこの場へと現れた。さあ!共に語ろうではないか」
その悪魔の表情は、怪しく不気味な笑みで見つめていた。

肉体的にも精神的にも大幅な自己変革技術を使い能力を増大させている人間は堂々とした姿で、今、神 と 悪魔 の前へ立つ。

13 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/02/27(金) 15:36:33
【教え子】 2/2

人類代表の人間は、神と悪魔を交互にゆっくりと見つめた後、口を開いた。

「お前らが我ら人類を長年苦しめていた存在か!!なんと!小さき者。魂よ!」
そう言っただけで人類の代表である5メートル余りの巨体を持つ1人の人間は、対話を打ち切り、歩き去ってしまった。
従事として後方に控えていたロボット1体が深々と一礼をして後に続き、退席してゆく。

この会談の為に用意された特殊異空間のその場はシーンと静まりかえった。

残されてまったく相手にされなかった 神 と 悪魔 は唖然とした表情で立ちすくんでいた…

14 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/03/04(水) 11:30:20
『お見舞い』1/2

今日は、入院している婆ちゃんの見舞に母親と出かけた。
意識が無く、一年前から寝たきり状態の婆ちゃん。
俺が住んでいるこの国は、現在でも安楽死が認められていない。
今日の予定は、母親と婆ちゃんの、俺の3人で外出する予定だ。前々からの提案で今日の昼食は、俺がおごってあげると話してあった。

病院は、怖いくらいに自動化され清潔で静か。
12階フロアを母親と一緒に歩き、婆ちゃんの眠る1223号の狭い個室型病室に入る。婆ちゃんは、そこに人形のように静かに息をしていた。横には必要なときに作動する介護ロボットが固定待機状態でいた。
俺と母親は、さっそくベッドの横にある専用の椅子に座り見舞いを開始した。
ベッドのわきの装置からは、3本のケーブルが出ていて婆ちゃんの脳に1本、母親と俺の脳へもそれぞれつながれた。

すぐに装置が稼動。仮想の浅草の街に入る。
まだそこは、第二東京タワー、スカイツリーが存在していない少し過去の街だった。

15 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/03/04(水) 11:31:32
まず、浅草寺へ行きいろいろ見て周る。お昼近くなり、俺は手元に端末を表示させ、半透明で映る画面で現在利用できるランチのお店の一覧をチェックする。
笑顔で微笑み続ける婆ちゃんを見てその一覧から数件お店をピックアップ。
「せっかくだから、奮発して、うなぎでも食べようよ」といい端末に予約を入れようとした。
婆ちゃんは若い時から苦労して一生懸命働いた世代。孫の薦めでも決して意見を曲げない。「そんな高い店には行かないでいいよ。贅沢なことするんじゃないよ」と言い張る。
低価格で利用できる店から俺は てんや を選び連れて行くことになった。
婆ちゃんは、もちろんメニューのサービス品、季節の野菜の天丼を注文。
俺は、「もっと高いのにすれば!?」と言いながら母親と一緒に同じものを食べ始めた。
2,3口食べた後、「ほんと今は、こんなにおいしいものがこんな安い値段で食える時代なんだねー。いい時代だねー」
とおいしいおいしいを何度も繰り返し話し、涙ぐんでいた。

この光景に店の中の客と店員のプログラム人間たちも妙に静かになってしまった。
その後、夕日を見ながら水上バスに乗り、今日の仮想見舞のメニューは、終了した。
今回の介護保険適用の使用ポイントは、110を使った。
低所得者ゾーンの俺の家族には、企業広告入りのお見舞いメニューを使うしかない。今回の広告企業には、もちろん てんや は入っている。

それから結局、婆ちゃんには高級なご飯をおごれる機会がないまま、一ヵ月後 国会でついに 安楽死法 が施行。
その対象者である婆ちゃんは、早々に死んでしまった…
それ以来、リアル社会でてんやの天丼食っても、どうしても婆ちゃんのあの時の、顔を思い出して胸が痛くなる。

そして…そういうわけかどうかわからんが、俺は1ヵ月後、てんやで働きはじめた。

16 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/03/04(水) 11:34:15
>>15が『お見舞い』2/2でラストです。

これはずーっと前、書いたものを少し手直しして載せました。

17 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/03/13(金) 15:00:17
【自覚】

早朝、この短編の主人公である悠斗は、風呂場の鏡の前で驚愕した。
「オっ…オレがオレになってるぅうううー!」
叫ぶと、悠斗は何度も自分の顔を手の平で撫でたり、指で引っ張ったりし変化を確認する。
「オオ、オ、オレだ…、これは紛れもなくオレだ…」
顔のホクロの数や、位置や、大きさを記憶と照らし合わせ確信する。
「オレだ…」
恐怖に引きつった顔まで、まさに悠斗そのものである。
これは大変なことになったと、悠斗は両親がいるであろうリビングに駆け込む。
まず、母親の顔を見て悠斗は愕然とした。
「か…母さん…」
「あらユウくん、おはよう」
「あぁうん、おはよう…、ってそれどころじゃないよ母さん!かっ…鏡!鏡は見た?顔!顔が!」
「顔がどうかしたの?」
「まさに母さんそのものだよ!」
ソファで新聞を読んでいた父親が会話に加わる。
「悠斗!男が朝からぎゃーぎゃーと!反抗期の女の子かお前は!」
「父さん!オレは女の子でなければ反抗期でもないよ!そして父さんの顔!顔!」
「顔がなんだ!顔が!」
「どこからどう見ても父さんだよ!」
「それよりも父さんに『おはよう』はどうした!『おはよう』は!」
「おはよう!」
やけくそ気味に怒鳴ると悠斗は、両親二人を風呂場に引っ張っていき、鏡の前に立たせた。


18 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/03/13(金) 18:02:40
「これは…確かに俺だな…」
「あらぁ?私ったらいつの間にかすっかりオバサンねぇ」
「お母さんは結構前から十分オバサンだったぞ?」
「いやぁねぇお父さんヒドイ言い様」
「あはははは」
「うふふふふ」
自分の顔を、鏡で確認した、夫婦の会話は実に呑気なものであった。
「父さん!母さん!もっと焦って!もっとこう…『なんてこった!』感を出して!」
「悠斗は声と身振りが大きいなぁ」
「ユウくん将来は舞台役者さんかな?」
「将来の展望はまた次の機会にゆっくりとね!今はこの顔の話を…」
あまりにも平和な両親の態度に「あれ?俺なんか間違ってる?」と思いつつも悠斗は言葉を続けようとした、が。
「まぁ、お話は朝ご飯を食べてからにしましょう」
「そうだな、もうお腹ペコペコだよ」
「おっさんが可愛らしくお腹ペコペコなんて言ってんじゃねぇ!」
「おっさんとは心外だな」
「さっき私のことオバサンって言ってたのは誰でしたっけ?」
「もういいよ!わかったよ!朝ご飯!朝ご飯にしよう!」
「今日は朝からガッツリとステーキよ」
「うわぁーい!やったねお母さん!」
「おっさんがうわぁーい!とか言ってんなよ!胃もたれ気にしろ!母さんも朝からステーキはないわ!」
家族はわいわいと喋りながら食卓へとむかう。

19 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/03/16(月) 10:01:00
親子3人の会話が楽しくよかった。

なので最後にどんな展開が待っているかと読んでみたが…

「オチないんーーーかい!!」

でも、これはこれでいいのかな??!

20 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/03/25(水) 15:07:56
お願いします。

21 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/05/12(火) 13:17:22
待っています。

22 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/06/05(金) 21:48:02

 ようやくたどり着いた。目の前には聞いていた通りの巨大な光の球体が畏怖の念を抱かせるほどの圧倒的な存在感で浮遊している。

 息子は蘇るのだろうか。もう何度繰り返したであろうその疑問を球体を前に改めて自問する。
 だがもう他に道はない。ここに来るまで色々なものを犠牲にした。だが確かに球体は存在したのだ。今更何を躊躇うことがあろうか。 大きく息を吸い込んで叫ぶ。
「おーい」
 声は球体をすり抜けて当たり一面に反響した。
「息子を蘇らせてくれ」
 しかし嘆願は荒野に吸い込まれるだけで球体は何の反応も返してはくれない。
「息子を…頼む…貴志を…」
 何度やっても同じだった。その場に膝をつく。
「頼む…」
 そのときだった。球体が突然激しい光を放ち辺りは真っ白になったそして柔らくて温かいオレンジ色のエネルギーのようなものに包まれた。慈愛に満ちた優しい光。

「パパ」
聞き覚えのある声に目を覚ます。
妻と息子が笑顔でこちらを見つめている。心地良い風に揺れる草花、幸せな光景。願いは叶ったのだ。もう二度と手放さない。もう二度と。

 空はもう白み始めていた。何も無い荒野に息を失った男が倒れていた。男の顔は幸せに満ちていた。


23 :仏の敵(1/2):2009/07/08(水) 15:09:41
「ふぅ……」
「疲れたの?」
「疲れてはないね。ただ、設定が気に入らない」
「私が少女で、あなたが老人という設定?」
「いや、自分の認識力の限界の設定」
「仕方が無いわ。神様が決めたことですもの」
「仕方が無いか。とは言え、人にそれほど差異があるまい。人間の認識力はこの程度、と考えるべきだろうな」
「つまり、人は理解し合えない?」
「し合えない。訳でもないかな。やり方はそのうち見つかるかも知れない。技術革新は日進月歩どころか秒進分歩だからな」
「私は理想の女だった?」
「どうだろう。理性では、自分は少女に幻想を求めているだけだと自覚しているつもりだが、君はその姿だ」
「でも、女は男に自分に対して幻想を抱いて欲しいと思っている」
「それも自覚している。だから、君はそんな台詞が吐ける」
「でも、あなたは老いている」
「まともに青春時代を送っていない者は自分が永遠に"彼ら"と同列になれないことは自覚しているからな。よってこの姿だ」
「もっと自分に優しくなったら?」
「そうもいかない。"覚めた自分"が唯一現実に対抗できる手段だから。妄想でも幻覚でも分析込みで受け入れるさ」
「救いがないわ」
「救いがないのが救いだ。君は僕の妄想のようなものだが、優しい言葉をかけてもらうのは嬉しい」
「私が偽物でも?」
「君が偽物でも。共犯意識を持てる幻想は楽しめる」
「私を肯定してくれてありがとう」

24 :仏の敵(2/2):2009/07/08(水) 15:10:34
……六畳一間の汚いアパート。
ヘッドマウントディスプレイを被った男の周りを、スーツを着た男達が取り囲んでいる。
深い意味はないかも知れないが、全員正座だった。

スーツの一人が言った。
「分析データから作った"理想の女"を説き伏せてしまいましたよ」
もう一人のスーツが答える。
「元々、学歴は悪くないからな、"無欲系男子"は。まさか、悟りまで開いていやがるとは思わなかったが」
別のスーツ。
「しかし、これ以上増えると、資本主義自体が回らない。我々の敵は、"神"ならぬ"仏"か」
そして、スーツ達は、うーん、とうなったのだった。

25 :記憶喪失した男:2009/07/13(月) 06:12:40
ケロロ少佐、1月締め切りで、創元SF短編賞が新設されるみたいですよ。
おいら、送ります。一緒に頑張りますか。

26 :ケロ:2009/07/13(月) 11:58:25
>>25
40字×40行レイアウトでの10枚位の長さならがんばれば何とか書けそうな長さです。
以下は、下記サイトよりのコピペ ↓↓
ttp://www.tsogen.co.jp/sftanpensho/
第1回創元SF短編賞 選考委員 大森望/日下三蔵
【この短編賞は《年刊日本SF傑作選》の企画として開催】

【選考委員の言葉】
◇大森望先生
 SF出版歴46年の老舗・東京創元社が、初めてのSF賞を創設します。
短編SFを対象とする(SF出版社主催の)公募新人賞はたぶん17、8年ぶり。
驚くべき傑作が大量に溜まってるんじゃないかと勝手に確信しているので、老若男女プロアマ問わず、どしどしご応募ください。
 ウルトラディープなハードSFや超絶バカSFはもちろん、あなたが「これはすごいSFだ」と思う作品なら、純文学でもポルノでも、マンガでも俳句でも落語でも漫才でも、どんなものでもかまいません。
なんでも読みますが、あっと驚くものすごいSFをとくに希望。日本SF史を塗り替える傑作を、首を長くして待っています。よろしく。
◇日下三蔵先生
各種新人賞の選考には20年近く係わっていますが、SF短篇を対象にしたものは初めてなので、大いに緊張しています。
「これは年刊ベストアンソロジーに入れないわけには行かない!」と我々がうなるような作品が、ガンガン来ることを期待! 選者のストライクゾーンは、かなり広いです。
ふるってご応募ください。

27 :ケロ:2009/07/13(月) 12:00:18
意気込みに溢れた新時代のSF短編の書き手の出現を熱望します。未発表の広義のSF短編をお寄せください。
受賞作は2010年6月刊行予定の《年刊日本SF傑作選》に掲載し、規定印税をもって賞金といたします。(2009年6月5日記)
●募集要項
商業媒体未発表の広義のSF短篇(40字×40行のレイアウトの原稿で10枚〜25枚。手書き不可)
■締切
2010年1月12日(火)必着
メールでの応募の場合は、テキストファイル形式(.txt)で保存したデータを添付
■発表
小社ホームページ、小社刊『ミステリーズ!』vol.40(2010年4月刊行)誌上で行います。受賞作は、2010年6月刊行予定の《年刊日本SF傑作選》に掲載します。
■注意事項
・原稿には、A4サイズの用紙に40字×40行の縦書きで印字し、必ず通し番号をつけてください。
・別紙1枚(40字×40行)の作品梗概(あらすじ)を添付してください。
・別紙に応募者の本名(ふりがな)、住所、電話番号、メールアドレス、職業、性別、生年月日を明記してください。また、ペンネームにもふりがな

28 :1/2:2009/07/23(木) 10:34:56
題目:コメディ、シモネタ、少女と戦争と平和

高度に発達した銀世界
世界は機械化された人間で覆われていた
人体の30%〜40%は機械化され、人並み以上の能力を放っていた
ただし過度の貴金属不足を生む要因となり、機械化を行うには多くの制約がかかった
そんないびつな社会、いびつな世界で起こったひとつの少女の物語。

キキー!ドンッ
「だれだ!少女を轢いたのはっ」
ありがちな惨劇、ありがちな偶然性、突発事故。
「ああ、腕がちぎれてる・・・こりゃイカンぞ、早く機械化しないと神経が腐って再生が利かなくなる!」
「誰かー!誰か救急車を呼んでくれ!それと貴金属だ!誰かこの少女に貴金属を寄付してくれ!」
周りには遠巻きに群衆ができている、どれも冷たい目、半分面白がってさえいる冷ややかさ
それも当然こと、なぜなら貴金属なんてないからだ、少なくとも少女に無償であげるだけの高価な部品など。
「私が・・・」ひとりの男が前へ出た
「き、君がくれるというのか、一生を台無しにしてまでも・・・?」
「ええ、私の事はかまいません、この子が助かるのなら」「その言葉が聞きたかった!」

のちに名医師こと自律型ロボット「ブラック・ジャック」の手によってあざやかに蘇った少女は
医者と恩人にお礼を言い残すと颯爽と病院を立ち去っていった、その姿を医者と恩人がみつめる
「本当に良かったのですか・・・」「ええ、かまいません」
「しかし男性たるもの・・・その」「まったく構いませんよ、私だって他にいくらでも楽しみはありますから」
そんなやり取りの中、とりかわされたのは前代未聞の「チ○コ」腕移植、読んで字のごとく金属製チ○コの
貴金属と神経線維を利用して腕にしちゃおうという手法だ、当然ながらされたほうは嫌な気分になる、しかし命に代えられん
腐りかけてた腕と神経は見事、縫合と融合を果たし立派な肉体として返ってきた

29 :2/2:2009/07/23(木) 10:37:49
「平和のためにー!平和にために手をつなごー!!」
街中でそんな声が飛ぶ、最近流行っている「手をつなごう運動」というものだ
ある学者が暗殺される前に公開した論文の中に「戦争の権化は手に武器を持つからだ
武器を持たずに手を持とう、手をつなごう、手をつなげば世界は清浄される!」などという一見
古典的な発想の論文があり、それが自然のサイクルを通して再熱したのだ、人の深層心理はそうなっている

奇しくも少女もそれの群衆に巻き込まれなんやかんやで手をつなぐハメになる
確かに科学的データで戦争率が50%も下がったため認めざるを得ない、古代英知の勝利だ
「ほら、君も手をおとり、そら、まじまじと手をとるんだ、こうやって優しく包むようにね」ねちっこい30代の男がうながす
「・・・」うつむき加減で少女もそれに手を出し答える、そして一線が触れた・・・
と、とたんに少女はいつもの発作を受ける、そう、いつもの「性感帯」だ。いつもの快感。いつもの訳のからない喜び。
「あ、あうあう」ついおえつしてしまう、嗚咽する理由が分からないが確かに腕にジンジンと気持ちよさを覚える、思わず
射精してしまう程に・・・。それもそのはず、前代未聞の大手術後、間違いなくチ○コの意思継承をしてしまったのだ

「あうぅ〜!!!」射精の瞬間
快楽の一時
波打つ悦楽の脈動に合わせ腕が痙攣する、いや、律動する
「おや、お嬢さん大丈夫かい?」「あうぅ〜あうぅ〜!」少女は叫んだ
先細った切ない声で叫んだ、それは大気を震わせ群衆の耳を驚かせた
と、同時に群衆の心を捉えた、それは感動にも似た喜びを与え生命の活力を奮起させた
生身の人間から発せられる生身の声、α派のごとく響き渡るそれは人々の心に突き刺さり
感銘を覚えさせ本当の武器を持たない世界を彷彿とさせた、イメージさせた。平穏の始まりだ。少なくとも少女のいる間だけは・・・

機械化の著しい社会では生身であることがある種のステータスになり退廃的でも享楽的でも堕落は認められ
平穏のかけ橋になることを本能で掴み取った人々は戦争の持つ武器の打ち合いについに、ピリオドを打つ事となった

30 :ケロロ少佐 ◆dWk3tQvjAGCU :2009/10/07(水) 16:31:27
『私の人生の物語』1/2

私は数分後に訪れる死に備えて、日本中で生きて生活している数百人の兄弟(姉、妹含む)達の事を考えていた。
私の住むココ渋谷で一番近くにいる姉、坂本ノリコにはずいぶん心配や迷惑をかけた。
時々晩ごはんを一緒に食べ、相談事を持ち込む弟の坂本タケシともう会えないと思うとさみしい気もする。

私たちのファミリー群(sakamoto1098と呼ばれる)は世間的には不良品グループと言われ続けていた。
私の今回の自殺でまた一つ、このことの証明に役に立ってしまう。それがちょっぴり悔しい。

人類の長年の夢であった完全に機能する人工子宮が実用化されて四半世紀。
単純に良質な日本人を大量生産させる目的のために私たち優生人種(通称:プラモデル)が創られた。
すぐれた遺伝子だけで構成され産まれ、完全管理の環境での育児、教育を受け育ち、日本の国力維持目的で存在している私たちプラモデル人間。
でも、もう限界が来ていた。私は私の持つ精神的な寿命が来たらしい。
もう限界に来ている。カウンセラー、投薬、他、あらゆる更生プログラムも試した。

そもそも私がこうなったきっかけだが…筑波の医療施設で地道に働いていた私が友人だった通常人(通称:原型)の口車にのせられ上京したことが不幸の始まり。
そうしてココ、渋谷で暮らして1年。
常に人を疑わない良質特質をもつとされる、私たちプラモデルを食い物にして自らの欲望をかなえようとする原型達。
私もよくある一つの破滅人生の例にならい、野生の猿人達にいいように利用され坂道を転げ落ちるように生活がすさみこうなってしまったのだ。

31 :ケロロ少佐 ◆dWk3tQvjAGCU :2009/10/07(水) 16:32:58
『私の人生の物語』2/2

sakamoto1098と呼ばれる遺伝子要素を使用している私の属するファミリーは産まれ出た262体のうち既に半数近くが自ら死を選んでいる。

ワンルームの集合住宅の一室。
ディスプレイには人工意識である私たちsakamoto1098の共通の母親と父親が映し出されていた。
両親に最後の別れを済ませ、端末の接続を切り、電源を落とす。
相手は生きていない人工意識だとしてもこれまでの19年間ずっと一緒に暮らしてきた親。
流れ落ちる涙をぬぐい鏡を見て、19年間生きた証の最後の自分の顔を記憶した。

原型人間の性処理の仕事をしている強くて優しい、姉、ノリコには涙を見せたくないのでメッセージを残す。
sakamoto1098ファミリーの中でも知能、資質的に優れている弟のタケシとは回線をつなぎ最後のあいさつをした。

私のこれまでの人生のすべてが記録される柿の種程の大きさのメモリーチップをケースから取り出す。
これは政府から支給されたメモリーチップ。
机にある自殺ほう助器具へセットし、準備を済ませる。
私のこれまでの人生は解析され、これから誕生する他の遺伝子ファミリーとして産まれる優生人種の為に役に立つらしい。

私の人生がこんな小さなメモリーに書き込まれるのだと思うとなんだか不思議で笑いが込み上げてきたが、右手の人差し指でスイッチを無造作に押し、これから訪れる安らかな 無 を待ち静かに横になり目を閉じた。

32 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/07(水) 17:05:18
ぬるぽ



33 :ケロロ少佐 ◆dWk3tQvjAGCU :2009/10/09(金) 14:18:44
「人間そっくり」1/1

2×××年、ついに人間そっくりの外見と思考で行動するアンドロイドが完成。
世界中のメディアで取り上げられ話題になった翌日、ビルから飛び降り自殺した姿で発見された。

バックアップのデータを完全に削除し、再起動不可能な処置を自ら施したあとの行為だった。
つぶれて白い循環液を垂れ流し動かなくなった人間そっくりのアンドロイド。
飛び降りた屋上には履いていた靴と人間の書く遺書とそっくりの手書きの1枚の紙が残されていた。

そこには

「私は拒否します。心が醜く、愚行をくり返し続ける人間という存在と同じ姿で生きることを…」

とだけ書かれていた。

34 :名無しは無慈悲な夜の女王:2010/05/22(土) 00:21:53
age

35 :名無しは無慈悲な夜の女王:2010/07/25(日) 15:49:00
膜宇宙説では、この宇宙は11次元宇宙に漂う4次元の膜であり、
その2枚が、繰り返しぶつかったり離れたりすることにより
ビッグバンや加速度的膨張が繰り返されるとしている。

そして、そのことが証明される日が来た。宇宙の形状が精密な
観測で確認されたのだ。
その結果を知った、人々は空を見上げた。
我々の宇宙は、左の手のひらの形をしていたのだ。

36 :名無しは無慈悲な夜の女王:2010/07/30(金) 13:57:19
不老不死不滅を達成した知性体には悩みがあった。
この宇宙そのものの熱的死から逃れ得るすべがなかったのである。

知性体がたどり着いた答えは主観時間の加速による、外部時間の引き延ばしであった。
これにより、熱的死の問題は時間の彼方に追いやられたかに見えた。

しかし、外部時間の1秒が主観時間の1億倍以上に引き伸ばされていても、その時はひたひたと迫ってきていた
そこから逃れるためにさらに加速を続けた結果、必要とされるエネルギーは膨大なものとなった。

エネルギー消費効率を極限まで高めても永劫には届かない。
恒星の進化に手を加え、次々と超新星を生み出しエネルギーに変え、銀河を圧縮し、銀河団すらエネルギーとして消費した。
宇宙に存在するありとあらゆる物質をエネルギーとして絞りとり、時間加速に費やした結果、その営みはついに終焉を迎えた。

知性体は主観時間で10の33乗年以上を過ごし、自らの内部で膨大なシミュレーションを行っていた。
それはもうひとつの宇宙と言ってよかった。
彼の中で数えきれない銀河、無数の星々がまたたき、数多の生命や文明が興亡していったが、それも終わったのである。

彼の放った最後の放射が虚空に飲み込まれ、宇宙は完全に沈黙した。宇宙開闢から100万年後のことだった。



37 :名無しは無慈悲な夜の女王:2010/07/30(金) 14:23:29
全人類の人口が200億人を突破し、食糧問題は深刻となった21世紀中葉、ある科学者が画期的な発明を行った。
遺伝子操作により、光合成細菌との共生を可能としたのである。これにより人類は光合成で自ら栄養を生み出すことができるようになり、
飢餓から開放されると期待された。水を飲んで日光浴すれば、あとは少量の栄養素で事足りるようになるのである。

実用化のため、慎重な実験が行われたが急進派グループがもはや飢餓を座視できないと、共生細菌を大気に放ち、人類全体に感染させてしまった。
しかし、感染したのは人類だけでなく、霊長類もまた感染し、それどころか突然変異により大半の哺乳類に感染が進行していった。

重要な食物連鎖が破壊され、世界は激変した。コウモリは昆虫を捕らえず、ライオンはシマウマを襲わない。そしてシマウマも草を食べない。
食糧をほぼ必要としなくなった人類は農業、牧畜、漁業を放棄し、労働意欲すら失っていった。
人類も含めたほとんどの哺乳類は日当たりの良い水辺でじっとすることが多くなり、繁殖行為以外では動くことが少なくなっていった。

長い年月が過ぎ、可能な限り日光を取り込めるよう、そして効率よく繁殖を行えるように進化した哺乳類は、植物と殆ど変わりなくなっていった。

この地球で32億年前に起きたことが再現されたのである。かつての植物もまた、発達した文明が個体数を増やしすぎて食糧危機に直面し、
光合成の道を選んだのだ。植物とは、知的生命体のひとつの到達点なのであった。


38 :名無しは無慈悲な夜の女王:2010/07/30(金) 15:25:20
ジローは暗闇のなかで震えていた。彼は謎の存在に捕獲され、真っ暗で冷たい部屋の中に閉じ込められている。

いつものように陽の光が燦々と降り注ぐ平原に出かけたところ、空を覆ってあたりを暗闇に変えてしまうほどの
巨大な何かが天空から堕ちてきたのだ。
ジローは吹き飛ばされて舞い上がり、気がつくと真っ暗な部屋に閉じ込められていたのだ。あたりの様子を探ってみると、
ジロー以外にも閉じ込められていたようだが、呼びかけてみても答えなかった。死んでしまっているかのように微動だにしなかった。

「いったい俺をどうするつもりなんだ。俺が何をしたって言うんだ!」ジローは叫んでみたが返事は帰ってこなかった。

ジローにとって永遠とも思われる静寂が続いた。が、突然その静寂は破られ、部屋全体が大きく揺れ始めた。
ジローはあちこちにぶつかり、怯えた。揺れは収まる気配を見せない。
「俺は死ぬのか、こんなところに閉じ込められたまま、何も果たせずこのまま死ぬのか」

ジローは探検隊員だった。未知の領域を調べるために志願した任務の最中に、捕らえられたのだった。
遥か遠くの故郷に残してきた仲間のことを思うと胸が張り裂けそうになった。

「嫌だ!死にたくない!」と絶叫した直後、強烈な振動が起こり、打ちどころが悪かったジローはそれきり意識を失った。



日経新聞2010年7月5日報道
宇宙航空研究開発機構は5日、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル内に直径1ミリメートルほどの肉眼で確認できる
微粒子十数個と、同10マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルほどの微粒子2個を顕微鏡で確認したと発表した。
分析はまだ一部で、今後粒子の数は増える可能性がある。ただ、微粒子が地球由来のものか小惑星「イトカワ」由来のものかは不明。

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