『読みました』報告・海外編Part.4
- 1 :名無しのオプ:2008/09/23(火) 01:16:41 ID:DxjtKqnN
- 落ちたみたいなんで新スレ。
「感想」の書き方は自由です。
前スレ:『読みました』報告・海外編Part.3
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1141910665/l50
- 509 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/10/25(日) 16:14:34 ID:nzuQ7i33
- サー・アーサー・コナン・ドイル「四つの署名」を再読。
ホームズ作品4長編中では一番間を置いての再読である。
最高傑作と評されることが多い「バスカヴィルの犬」、
サー・アーサーのデビュー作にして記念すべきホームズ・シリーズ
第1作「緋色の研究」、第2部がハードボイルドタッチという異色作にして
最後の長編となる「恐怖の谷」、
それぞれに「最高」「最初」「最後」という冠を付したこれら3作品と比較して作品として地味な存在と言えなくもないが、
内容的に謎解きミステリとしての興趣が薄いのも難か。
一見、密室殺人かと思われたものは天窓の存在であっさりと解明されるし、
犯人当ての興趣は当初から存在しない。
従って、宝探しの面白さを絡めた犯行動機の解明と犯人追求が読ませどころと
なるわけだが、大都会ロンドンを舞台にした犬(ただし警察犬ではない)を
使った追跡、横溝御大の由利先生シリーズに影響を与えたかと思われる
クライマックスのテムズ河のランチによる追跡等々、
毒矢使いの土人まで登場し、冒険探偵小説としての面白さは今でも十分あり。
ホームズのコカイン中毒ぶり、ワトスンの婚約等、ファンに見落とせないエピもあり、後者の婚約エピはアンハッピーエンディングに仕立て直し、
後のアガサのスタイルズ荘や本邦の浜尾四郎の「殺人鬼」のラストへと
繋がった思われ、なにしろモースタン嬢がお宝をゲットし資産家に
なっていれば、ワトスンはプロポーズは断念していたのだから。
書斎整理に伴い短期間にホームズ4長編を久々に再読してみたが、
いずれも興趣に富むものあり、「ホームズ・シリーズにはミステリの全てがある」
という言もうなずけるものがあると思うた。
余談ながら、それなりの悪党とはいえ、ジョナサン・スモールと土人の従者
トンガの脱走後ロンドンに至るまでの冒険談は聞きたかった、否、
読みたかった気もする。
- 510 :名無しのオプ:2009/10/27(火) 16:41:12 ID:fHpA7yOz
- 書斎の独壇場だね。
- 511 :名無しのオプ:2009/10/27(火) 16:52:34 ID:tojr2XMP
- 誰も相手にしないだけだね。
- 512 :名無しのオプ:2009/10/28(水) 04:43:11 ID:l3cDvZMA
- 冷めた世の中になったもんです。
- 513 :名無しのオプ:2009/10/28(水) 06:53:15 ID:7TEBtvtF
- 同意。
孤軍奮闘する書斎を見習うべきだね。
- 514 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/10/31(土) 13:37:46 ID:RUE+1oDy
- クレイグ・ライス「スイート・ホーム殺人事件」を読んだ。
今回は夏に刊行された新訳で楽しんだ。
作者を想起させる女流ミステリ作家の隣家で殺人事件発生、
なんと調査に乗り出したのは作家の3人の子供(2人の姉と弟)たちだった・・・
女性訳者による現代風にこなれた訳文が心地よい感あり、
特に最近はケッチャムあたりを読み耽った後に
こういう古き良きアメリカン・ミステリを読むのも一服の清涼剤としては
悪くない。
(現代アメリカを舞台にした場合、美形姉妹のエイプリイル(12歳)や
ダイナ(14歳)は性的対象として描かれてしまうのではないか。
それこそ弟のアーチーだってショタのターゲットになるかも。
まだ、そんなことが考えられない(少なくとも小説世界では)
40年代アメリカのお話なのである)
無駄な描写が無くすいすい読ませ、アメリカ料理とでも称すべき食のシーンも
華やかで楽しいものあり。
ただし、子供たちの探索により明らかになる事件の真相は、ケッチャムが書いてもおかしくない程悲惨なものであり、他にも大人の世界の色事等々が、
かなり露骨に暴かれてゆくのだが、不思議に生々しさを感じさせないのは、
時代のせいもあって、あくまでメルヘンとして書かれているからであろう。
ゆえに、本作に関しては子供探偵団に出し抜かれ放しの警察がアホ過ぎとか、
子供たちが不法侵入等の違法行為し放題はけしからんといった批判等は野暮と
いうことになろうか。脇キャラでは、終始道化かと思いきや、ラストをばっちりと締める九人の子育てをしたことが自慢のオヘア巡査部長が良し。
クレイグの代表作と言われながら、カーステアズ一家が活躍する作品はこの
1作のみ、他のキャラではシリーズ作品も書いているだけに何とも惜しい
感あり。また、明快なストーリー、明るいタッチ、個性的なキャラ等、
映像化向きの作だと思うのだが、その手の話も聞かないのは何とも残念である。
- 515 :名無しのオプ:2009/11/01(日) 10:02:11 ID:2mz741Ik
- 読後感が消え失せて良スレになったね。
- 516 :読後感 ◆NQWAR.YQkg :2009/11/02(月) 00:28:01 ID:OOBDQHFO
- 「サイコブレイカー」セバスチャン・フィツェック(柏書房)
ベルリン郊外の精神病院に、巷を騒がせていた殺人鬼が突如現れた。
女医が浴室で変わり果てた姿となって発見され、更なる殺人が――。
猛吹雪で外に出られず電話も通じない。閉じ込められた者たちは
必死に生き残りを図るが……。
というカルテを読まされる学生たち。それを実験と称する教授の思惑は?
フィツェックの新作が何で話題になってないんだろうと思いつつ読んだが、
なるほど、本作は日本の読者が評価しやすい結構(次郎風)なのだ。
作中作となれば日本の読者はどうしても身構える。ハードルを設定する。
だから、結果として評価が辛くなってしまっているのだろう。
「治療島」は未読だが、確かに、今までの作品よりは落ちるかも知れない。
持ち前のテンポの良いサスペンス展開も今回は滑り気味だし、
事件を装飾している謎なぞもイマイチショボい(F以外)。
もう一捻り二捻り欲しい。
あとエレベーターのシーンはアンフェア疑惑が。
>>>464>>475
現時点で3つに搾るのはちょっと厳しいです……。
- 517 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2009/11/02(月) 01:18:55 ID:OOBDQHFO
- 「新・幻想と怪奇」(早川書房)
短編集。
さて、ジンカツだ。短めの話が多くて読みやすかった。
ベストは「スクリーンの陰に」(ロバート・ブロック)。
抒情性のあるロマンチックな好短編。
次点は「暗闇のかくれんぼ」(A・M・バレイジ)。単純な筋立てだが、
その率直さを買う。変に拡散させず真っ直ぐ迫ってくる恐怖。
他にも、「思考の匂い」(ロバート・シェクリイ)や「虎の尾」
(アラン・ナース)の着想、「ジェリー・マロイの供述」
(アンソニイ・バウチャー)や「ひとけのない道路」
(リチャード・ウィルスン)の不気味さ等が印象に残った。
以下は不満。
・「銅の鋺」(ジョージ・フィールディング・エリオット)は不相応。
・発表年はしっかり記載して。
・都築道夫って……。
- 518 :名無しのオプ:2009/11/02(月) 06:51:02 ID:fwS44dON
- 嫌がらせだな、ここまで来ると。
- 519 :名無しのオプ:2009/11/02(月) 07:05:39 ID:svmOk5Rj
- おまえの書き込みが嫌がらせなんだよ。
バカは自分のことに気がつかない。書斎よw
- 520 :名無しのオプ:2009/11/02(月) 10:29:40 ID:JftlSTT/
- 読後感さん お待ちしてました
やはりベスト3はムリでしたか…
自分はデニス・ルヘインやサラ・ウォーターズなんかが好きです
スパイ物で何かオススメありますか?
書斎さんも今まで読んだベスト3があったらぜひお願いします
- 521 :名無しのオプ:2009/11/02(月) 12:20:34 ID:fwS44dON
- 個人メールでやれやクソが。
- 522 :名無しのオプ:2009/11/02(月) 12:24:50 ID:svmOk5Rj
- 書斎って全然「悠々と」してないんだなあw
- 523 :名無しのオプ:2009/11/03(火) 03:35:41 ID:sfzM1/c0
- 書斎さ〜ん。
>>521 さんが「>>520 さんにメアドを教えてやれ!」ってさ。
- 524 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/03(火) 08:12:01 ID:kdgB1ql1
- 実は俺もかねてから「六番目の男」を読みたいと思うているのだが、
いまだ入手出来ず、そこで久々にフランク・グルーバーの「コルト拳銃の謎」を読んでみた。
西部の無法者ジェッシー・ジェームズが愛用したコルト拳銃をめぐる事件
を描いたいわゆる軽ハードボイルド・ミステリである。
ハードボイルドとユーモア・ミステリと聞くと、水と油的に思うていたが、
本作を読むと、書き方によっては見事にマッチングするのがわかる。
しかも、ハメット風の会話主体の物語進行で描写を徹底して刈り込んだ
スタイル、主人公(ジョニーとサムのセールスマンコンビっていうか、
日本風に言えば香具師風な営業)も、
報酬目当てに見ず知らずの女からこれも見ず知らずの男を殴ることを
引き受けたり(これが冒頭)、曰く因縁付きの拳銃を横流しして金をせしめたり等々、陽性のキャラゆえにビビッドに感じさせないものの、
結構、悪な面もあり、これは後のネオハードボイルド的なんである。
正義の士ぺリイ・メイスン・シリーズで知られるガードナーをハードボイルド
系統の作家に入れることもあるが、文体、キャラ設定、そしてストーリー展開等、どれを見ても、グルーバーの方がはるかにハードボイルド作家と言い得るかと思う。
主人公のひとり、ジョニー・フレッチャーは正に営業マンの鏡的存在、
本作のラストも、ハードボイルドの主人公らしいと共に
やり手らしい割り切りぶりが印象的である。
今なら、仕事とはいえ男の2人旅は「うほっ」疑惑を匂わされたりするが、
そんな懸念無き、
古き良き40年代初期に書かれたグルーバーミステリの代表作である。
小西宏氏(なんと一橋大学院卒だ!)の江戸弁風の軽快な訳文も快調そのもの
であり、一気読みを加速させるものあり。
- 525 :名無しのオプ:2009/11/03(火) 13:44:49 ID:Pm1rgAw8
- さすが論考の切れ味は鋭いなあ。某三流ライターは百回熟読すること。
- 526 :名無しのオプ:2009/11/03(火) 13:48:49 ID:v6rS59Zz
- どこが鋭いのかは絶対に指摘しないw
- 527 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2009/11/05(木) 20:23:47 ID:mcws9aoF
- 「ミスター・ディアボロ」アントニー・レジューン(扶桑社)
夜のキャンパスで夕食を取っていたとある学会の面々。
話が現地に伝わる怪談に及んでいた時、中庭に謎の人影が。
シルクハットを被りマントをなびかせるその人物こそかつて
“悪魔の小道”で姿を消したという怪人ミスター・ディアボロであった。
怪人を追う面々を嘲笑うかのようにミスター・ディアボロは
またしても“悪魔の小道”で姿を消してしまう。そして同じ夜、
目撃者の一人が密室で殺された。現場に居合わせた外務官僚アリステアは
かつての上司アーサーに助力を乞い事件に立ち向かう。
最初ロースンかと思ったら、冒険ものスパイものの書き手が
一作だけものした本格ミステリだそうで、
「そういうものは必ずいいんです」(by乱歩)。
個々のトリックを分析してしまえば前例に突き当たるけれども、
この作者が巧いのは組み合わせの妙によってオリジナリティ
を出しているところ。だから違和感なく読んでいける。伏線の張りも良い。
訳者お約束の全作解説を読むと他のも読みたくなった。
扶桑社の目の付けどころはユニークだね。
- 528 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/07(土) 11:17:39 ID:IFZQfZz3
- カーター・ディクスン「赤後家の殺人」を読了。
「部屋」が「人」を殺すのか?
謎の設定だけは魅力的ながら「つまらない」という感は変わらずといった
ところか。
本作を評価するレスもあるが、評価基準不明な誤った言と言い得る。
怪奇性が濃いと評されることが多い作だが、それは第一の殺人が発生する
100頁弱程度(第4章)までのことであり、(宇野氏(以下「うの」と略す)
の名調子による訳文もあって、ここまでは怪奇なムードでサスペンスフルに
読ませる)、作中で怪談話ではない旨が繰り返し述べられているとおり、
以後は合理的な解決を目指した推理が展開される。
だが、展開から見て声の成り代わりは予想出来る範囲であり、
ジョンらしい破天荒ぶりも無い密室殺人のトリックにはがっくりさせられる。
これならマスターズの糸を使用した名探偵コナン風な糸を使用した外れ推理の
方がまだ面白さがあるし、後年の魔女藁や墓場貸のようなトンデモの方が、
あざとい魅力があると言えるかも。
そして、後出し(ガイシャの歯医者通い等)の手がかりが多いのは
本格ミステリとしては大いに問題有り。
また、早業による偽装トリック
(ジョンがヒントにしたと思われるザングウィル作品よりは実行可能性が高いだろうが)も、
名探偵(しかも医師免許あり)ヘンリー卿の目前では無理有り過ぎか。
毒舌十八番なヘンリー卿が本作では、ややおとなしめなのも物足りないものが
あるし、その推理は辻褄合わせに過ぎなく見えるのもつまらん・・・
しかし、大乱歩は何でこんな作を高評価したのだろうか、雰囲気ゆえか。
- 529 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/08(日) 10:55:29 ID:Q/SNNJpo
- フランク・グルーバー「ゴースト・タウンの謎」を読んだ。
西部小説得意な作家がOK牧場の決闘でおなじみトゥームストン近郊の
ゴーストタウンの鉱山をメーンな舞台とした作であり、
「コルト拳銃の謎」(これはグルーバーのミステリ作品中の
最高傑作との話もある)が意外に楽しめ、
何年か前に読んだ「フランス鍵の謎」(ジョニー&サム・シリーズ第1作)
も悪くはなかった記憶があるので、期待して手にしたのだが・・・
会話主体の短い作にもかかわらず、人物がごちゃごちゃし過ぎだし、
折角、西部史の名舞台を背景にしながら、「コルト拳銃・・・」のように史実が
濃密に事件に絡んで来ず、銀鉱巡る争闘に終始するのも残念だ。
広大な北米大陸でご都合な主義な出会いの展開が多いのが目立ち過ぎ、
ミステリとして興を甚だしく殺ぐものあり、
むしろ読ませどころは、後半の鉱山に閉じ込められたジョニー&サムコンビの
脱出劇、これに続く西部劇まがいのガンファイト等の冒険アクションで
あろうか。
- 530 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/08(日) 10:56:18 ID:Q/SNNJpo
- クレイグ・ライス「大はずれ殺人事件」を読んだ。
前に紹介した日本でわりと人気があるノンキャラ作品
「スイートホーム殺人事件」よりも、謎解きミステリとしてはマローン弁護士とジェイク&ヘレン夫妻を主人公にしたシリーズものの代表作である本作の方が高い評価もあり。
なるへそ、「スイート・・・」がホームドラマ的に女流ミステリ作家一家の
軽快な日常風景描写からスタートするのに対して、
大人ばかりの世界である本作は序盤から群衆の中の殺人、
これに関連した殺人宣言とコテコテのミステリ展開である。
舞台はウィンディ・シティのシカゴ
(奇しくも最近読んだ作ではフランク・グルーバーの「コルト拳銃の謎」も
同じ舞台、繰り返しその寒さが強調されるシーンがあったけ。
他にも、フレドリック・ブラウンの傑作人情噺風ミステリ「シカゴ・ブルース」
も忘れ難い)。
登場人物の考えオチの洒落た掛け合い、
終盤はカーアクションとガンファイト(?)ありと、
いかにもアメリカン・ミステリという感もあるが、
実は「スイートホーム・・・」と同様に連続殺人の真相はダークでヘビーな
ものである。
クレイグはロスマクならアメリカ有産階級の悲劇風に展開するところを
コージー・ミステリ風にライトなタッチで書ききっているのである。
フェアなフーダニットと言うには程遠い(後出しの事実が多数)ものの、
ミステリとしては、それなりに楽しめはする出来にはなっているとは言い得る。
- 531 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2009/11/09(月) 01:27:25 ID:p+tNn61j
- 「グラーグ57」トム・ロブ・スミス(新潮社)
あれから3年。
フルシチョフは突如スターリン批判を発表し、ソ連国内は騒然とする。
かつての捜査官やその協力者たちにヴァリと呼ばれる犯罪組織の手が伸び、
その標的の中には、養女との関係に悩むレオも含まれていた……。
続編なんて要らねえよ、秋。
こんなKYってあるか?
これだから資本主義の豚どもは……と思って読み出す。
結論から言うと面白かった。
前作同様サクサク読めるし、次々に思惑が外れていく緊迫感もGood!
上巻の終わりなんて身悶えする惹き具合(笑)。
そして読み進む内に本作は主人公のけじめの物語だと気付く。
綺麗事でない、敢えて続きを書くことの必要性を感じさせられた。
そうなると各キャラクターの葛藤や困惑が俄然伝わってくる。
特にヒロインの造型は絶妙で、ここに作者の筆力の高さ、
更には誠実さを感じた。前作の流れをしっかりと引き受けている。
これが並の作家なら、やり過ぎてしまうだろう。
ただ、本作で表現されている家族には些か疑問を覚える。
ここは前作を引き受けていない。
あと、あの人の扱いは気の毒。
いやはや共産圏が舞台のミステリーは業を感じられて読み応えがあるな。
スタインハウアーの続刊を頼むぞ文春。
- 532 :名無しのオプ:2009/11/12(木) 12:45:12 ID:b3dZlupP
- 書斎に比べて読後感のうすっぺらいこと。
- 533 :名無しのオプ:2009/11/12(木) 13:13:39 ID:6X6R7vsZ
- ここでうさを晴らすなよw
- 534 :名無しのオプ:2009/11/12(木) 16:49:24 ID:gDsAGzS0
- 読後感は確かに薄っぺらいが、それでも中身があるだけ書斎よりマシ。
書斎の書き込みは、いい加減な出まかせか他所からのパクりのどちらか
だから中身はゼロ。というか、はっきり言ってマイナスだ。
- 535 :名無しのオプ:2009/11/12(木) 16:59:01 ID:Iqw5AdU/
- 評論家気取りの感想なんて必要ないんだよ、書斎。
おまけに名無しの自演。ホントにただのバカ。
- 536 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2009/11/12(木) 23:34:20 ID:C5uoeF3f
- 「ブリムストーンの激突」ロバート・B・パーカー(早川書房)
運命の女アリーを捜して西部を行くコールとヒッチの2人。
行き着いた町で到頭見付けたアリーは変わり果てた姿になっていた。
彼女を連れてブリムストーンという賑やかな町を訪れた2人は
そこで保安官助手の仕事に就く。
そこでは酒場をオーナーパイクと酒場を悪と断罪する
ブラザー・パーシヴァルとが対立していた。
そんな中、インディアンの仕業と思われる事件が頻発し、
2人は捜索を開始するが……。
発表も邦訳もペース早いなおい。原書が出たの今年だぜ?
作者も訳者も年だから焦ってんのかな?
早川はこのスピードの半分でも他に振り向けてくれればなあ。
アルテなんか結局年1のままっになるぽいし……。
閑話休題。
相変わらず、根暗なガンマンコンビが淡々と話しながら撃つ話。
特に意外性とか捻りもなく、そのまんまな感じ。予想通りのことが起き、
予想通りに対処される。主役のテレビ時代劇的強さも変わらず。
読み終った感触では一段落着いた模様なので、三部作てことになるのかも。
それにしてもアリー。“娼婦でない女”という西部劇ならではの
ステータスを持って登場したのに3作目で最下層に転落とは。
流石のパーカーもこの時代ではビッチを祭り上げられなかったか。
現代ならジェンみたいになれたのにね。あ、
アリーはルックスとセックスしか取り柄がないからどの道無理か。
ま、そもそも、スーザンの貞淑さの皺寄せとして
こいつらの無茶苦茶ぶりがあるんだと思う。
あっちで我慢してこっちで発散というか。
- 537 :名無しのオプ:2009/11/13(金) 06:22:17 ID:xhy1whkh
- ムックライターあたりを軽く凌駕する書斎の論考がわからないとは知的レベルが知れるわな。
- 538 :名無しのオプ:2009/11/13(金) 06:29:26 ID:IORhjyUe
- 自演でほめる悲しさよw
- 539 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/14(土) 14:55:23 ID:UmaxJ+wo
- フランク・グルーバー「探偵 人間百貨事典」を読んだ。
これはある意味貴重品。
同じ作者のジョニー&サムものと異なり、ポケミスからも創元推理文庫からも
スルーされた人間百貨事典こと超絶セールスマン(ちゅーか、訳文にもある
とおり香具師)オリヴァー・クエイド登場作品である。
クエイドはジョニー・フレッチャーの商才溢れる頭脳とサム・クラッグの
腕っ節(肉体)を兼ね備えたようなキャラであり、
「自分の面倒は自分でみる男」である巨漢の相棒チャーリー・ボストンの
影が薄い感じがあるのが、掛け合いの面白さという点では残念かな。
全話講評いってみよう!!
「鷲の巣荘殺人事件」
相棒のボストンは登場せず、クエイドが百貨事典のセールスに立ち寄った
コテージでのエピ。
滞在客のひとりが殺されたうえに、逃亡中のギャング団まで乱入する急展開、
意外な犯人(好青年)、クエイドの博学(化学)ぶりを活かしたハードボイルドらしい非情のギャング団始末等・・・短めの作ながら読ませどころを心得た
展開で楽しめるものあり。
「ドッグ・ショー殺人事件」
ドッグ・ショー会場で発生した地元名家御曹司殺人事件に巻き込まれた
クエイド&ボストンコンビ。事件の真相はハメットよりもチャンドラー風
(過去ある女の犯罪)なのが、ちと面白い。
特筆すべきものはないものの、軽快なテンポで一気読みさせる。
- 540 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/14(土) 14:57:36 ID:UmaxJ+wo
- 「不時着」
飛行機事故でスタート、遭難パニック小説?と思わせる出だしだが、
クエイドたちが登場後は謎解きミステリ展開へ。
逃亡中の強盗2人組も乱入し、サスペンスフルな展開となり、
最後にはわりと巧みでスケールが大きい犯罪計画(故意の墜落事故等)が
明らかになる面白い作だ。
「州博覧会殺人事件」
経営不振な出版社をめぐる法律ネタが光る作。
相変わらずなクエイドの歴史薀蓄等がたっぷり楽しめる作でもある。
「漫画映画殺人事件」
漫画映画の犬の吹替に抜擢されたクエイド(お前は山ちゃんか(w )
舞台がハリウッド、競争相手のNYの私立探偵も登場し、
いかにもアメリカン・ミステリらしい軽快な心地良さ、
これも最後に法律ネタ(著作権に関する契約の有効性)が炸裂する一編で
面白く読める。
- 541 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2009/11/14(土) 23:31:22 ID:dcLnIEi5
- 「さよならを告げた夜」マイクル・コリータ(早川書房)
間男を殴って警察をクビになった私立探偵リンカーンのもとに、
息子の死の真相と消えたその妻と娘の行方を突き止めて欲しいという
老人がやってきた。
リンカーンとパートナーのジョーは調査を開始するが、事件の背景には
地元の大立者とロシア系マフィアの影が浮かび上がってくる……。
21歳で書いたってんだから凄いね。ムカつく。
内容も割としっかりしている。
ただ、そんな冒険はしてないね。フォーマットに則って書いてる感じ。
終盤の「ためのサプライズ」など爪の甘さもある。
でも、21歳だからね。上出来でしょう。
- 542 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2009/11/14(土) 23:59:08 ID:dcLnIEi5
- 「氷姫 エリカ&パトリック事件簿」カミラ・レックバリ(集英社)
のどかな湊町で女性が浴槽で氷漬けになって殺される
という事件が発生。
被害者の幼馴染みであった作家のエリカは、彼女の両親に頼まれて
彼女の記事を書くことに。
遺族について向かった地元の警察署でこれまた幼馴染みの刑事
パトリックに再会したエリカは、男らしく成長した彼に
胸の高鳴りを覚えつつ彼と協力して被害者に何が起きていたのかを
探っていくことに――。
今熱いスウェーデンミステリーの新シリーズ。
最初は地味でなあ。主人公の人間関係のこととかをつらつらと。
でもヒーローと運命の出逢いをしてからはページを繰り易くなった。
伏線を張ってみたり、謎を小出しに設定してみたりと
中々ミステリーを頑張っているし、全体のプロットも凝っていて良い。
酔っ払いに優しいのもGJ!w。
ただネックなのは長さ。600弱はいけません。
敢えて言おう、悪であると!
必要性が無いし、その上細かい齟齬があるとなると……。
具体的には、
・過去の設定に無理がある
・第2の事件について何故まずあれを疑わない?
・(メル欄)何故バラす?
・犯人に直結する伏線が不自然(あんな間違いしないだろJK)
まあ、それらを全部含めた上でもミレニアムよりは大分マシ。
あと訳者は「〜」使うな。キモイから。
- 543 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/15(日) 19:57:36 ID:FoPmRlLB
- テリイ・サザーン「キャンディ」を読んだ。
俺はポルノグラフィーは殆ど読まないが、
(文学のカテゴリーにあるサドの「悪徳の栄え」「ソドム百二十日」あたりは
別だろうが)
美形のパープリン、妙に生真面目で素直なところがあるJDキャンディの
性的冒険をファンタジックに描いた作としてコンパクトに纏まっており
まずまず楽しめた作であった。
今読むとどうってこともないが、刊行当時なら十分に刺激的なセックス描写が
多くあり、英語圏でベストセラーになったと同時に非難も受け、
日本でもわりと良く売れたというのは理解出来るものあり。
また、作者は映画「イージー・ライダー」のライターだけあって、
60年代ヒッピー風俗、反体制的ムードが満載の作であり、
今読むと時代を感じさせるものがあって、かえって面白いかもなー。
とにかくラストのキャンディ&仏陀像&行者(なぜかパパ)の近親相姦もあり
3P(?)はすご過ぎ。マジでブディストは怒るっしょ。
- 544 :名無しのオプ:2009/11/15(日) 21:21:54 ID:CGeSbevF
- 読後感は偉そうに訳者に文句を言うな。何様のつもりだよ。
- 545 :名無しのオプ:2009/11/15(日) 21:30:45 ID:k+GQuL+A
- >>544
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1227466232/699-702
699 名前: 名無しのオプ [sage] 投稿日: 2009/11/09(月) 23:05:15 ID:+mEpfZs6
コテハン批判はコテハンでお願いします
700 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2009/11/14(土) 06:45:28 ID:ksJBSvA6
その通りだな
702 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2009/11/15(日) 14:49:32 ID:0qgUbDOI
>>699
同意
- 546 :名無しのオプ:2009/11/15(日) 22:51:05 ID:KmyVu1L4
- 書斎魔神ぐらいで怒ってたら他の板のクソコテどうすんだよ
キャラも立ってないのに無理やり目立とうとしていて可哀想なんだぞ
興味がない話題でも伸びてるスレには顔を出して会話に加わろうとして痛々しいんだぞ
名無しにしたら誰が誰だか全く区別がつかないんだぞ
実況+にいっぱいいるんだぞ、ビックリしたぞ
- 547 :名無しのオプ:2009/11/15(日) 22:56:23 ID:+ZqMFejk
- 犬の力を騒ぐほどじゃないとかいっちゃう時点で読後感はありえないなw
- 548 :名無しのオプ:2009/11/17(火) 09:44:19 ID:8lH7GqRT
- 読後感は完全に読書報告をする立場じゃないんだよね。
- 549 :名無しのオプ:2009/11/17(火) 10:49:30 ID:v/z4YJd8
- 書斎の一人合点に比べればはるかにマシ。
- 550 :名無しのオプ:2009/11/19(木) 15:24:37 ID:Pxfy5PHt
- 二大巨頭のファンが互いに罵り合っていますね
仲良くいきましょうよ
- 551 :名無しのオプ:2009/11/19(木) 16:56:31 ID:jzhm6lQC
- 虚頭ね。
- 552 :名無しのオプ:2009/11/19(木) 17:19:07 ID:LOC71j2f
- >>550
巨頭。書斎は本気にするぞw
- 553 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/21(土) 15:24:45 ID:Vfh8hJqC
- アガサ・クリスティー「死者のあやまち」を読んだ。
エルキュールものでも非常にマイナーな作ながら、
期待していなかっただけに意外な面白さ。田村隆一氏の手馴れた軽快な訳文も良し。
アガサを想起させるおなじみの女流ミステリ作家オリヴァ夫人書き下ろしに
よるカントリー・ハウスのパーティの余興(殺人ゲーム)に招かれたポワロ、
夫人の不吉な予感どおりマジな殺しが発生してまう・・・
前半は登場人物が多くて煩雑な感を受けるが、事件発生と共にこの辺が
詠み易く明解に整理されてゆくのは、さすがはアガサの感あり、
アガサ作品にありがちな安いメロドラマ、ロマンスの類や料理薀蓄等が
強調されないのも良し。
終盤のこれでもか、これでもかといった意表を突いた謎解きが面白過ぎるかも。
当時の英国の戸籍制度等は知らぬが、大戦後の混乱にまぎれて何でもありと
いうわけでもなかろうに。
しかしながら、意外な犯人、アクロバティックなトリック、キャラ立ち等、
コンパクトにアガサ作品の魅力が凝縮された作とは言い得、
犯人やトリックを明記して深く論じられないのが残念だ。
序盤のポワロと絡む超脇キャラと思われに要注意とまでしか書けないお・・・
作中でポワロがヘスティングスを懐かしむシーン(もう何年も会っていないとのこと)はアガサオタならずとも感慨深いものありかも。
- 554 :名無しのオプ:2009/11/22(日) 08:02:13 ID:eWuq1vBo
- 『夜明けのメイジー』J・ウィンスピア
カバーイラストが少女漫画風だし、ロマンス系じゃね?と敬遠してたけど
以前どっかのスレで見て気になってたので読んでみた。
元従軍看護師の女探偵と従軍医師とのロマンスの思い出がところどころで語られるので
あ〜よくある戦場に咲いた恋ってやつか?と思ったけど
ヒロインにはロマンチックな甘さがなくストイック。
淡々としているのにどこか悲壮感もあり、きっと死に別れちゃったんだなー、
だから必死に生きてきたのかなーとつい応援したくなる。
人生経験を活かして探偵活動に励む部分はけっこう斬新なんだけど
ラストを読んだらミステリ部分のことはすっ飛んだ。戦争って・・・(´;ω;`)
ロマンチックサスペンスなんかクソだろjk…と思ってる人も読んでみてソンはない。
これは続編も出てるけど翻訳されてないらしい。マジありえない。
- 555 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/22(日) 16:36:12 ID:4w1nu1TB
- アガサ・クリスティー「象は忘れない」を読んだ。
アシベの解説にもあるとおり、ポワロ最後の事件となる「カーテン」が
以前に書き置かれたものであることから、書き下ろしによる実質ポワロ最後の事件とも言い得る作。
過去の心中事件に隠された謎を追うポワロ・・・
前半ではオリヴァ夫人が聞き込みに回るなど大活躍、
一瞬、本作でいよいよ彼女が探偵役かと思わせるような展開である。
しかし、双子の姉妹(姉はキティ)という設定、噛みついた犬のエピ、
これで事件の真相は見えた感あり、ミステリではオールドなネタゆえ、
アガサならもう一捻りして欲しかったものである。
現在進行形の事件でないためビビッドなスリルは欠き地味だし、
本格ミステリとして見ると、あまりに後出しの重要事実が多過ぎ、
(ハードボイルドや警察小説なら調査で判明でOKなのだろうが)
海外絡みのエピ(マラヤ等)は出てくるものの、舞台は殆ど英国内(スイス少々)
往年の作の如き、観光小説的魅力も無い。
マエストロアガサの衰えを痛感させられる甚だ芳しくない出来栄えと
言わざるを得ないのが残念だ。
たまたま前に紹介した「死者のあやまち」でも気にかかった点だが、
今読むと、精神障害に関する際どい記述が多いように見えるが、
時代性と世界的な作家の著作とはいえ、これいいのかね?
- 556 :名無しのオプ:2009/11/23(月) 15:52:45 ID:T08GU0VQ
- 553 名前: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日: 2009/11/21(土) 15:24:45 ID:Vfh8hJqC
アガサ・クリスティー「死者のあやまち」を読んだ。
555 名前: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日: 2009/11/22(日) 16:36:12 ID:4w1nu1TB
アガサ・クリスティー「象は忘れない」を読んだ。
同じ所からパクってるのがバレバレだっての
- 557 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/23(月) 16:29:40 ID:5PzY8lwU
- アガサ・クリスティー「死との約束」を読んだ。
タイラントの如く一家を牛耳っていた資産家未亡人(後妻)が殺害され、
家族の誰もが動機を持っていた・・・
老若2人の精神科医がメーンキャラとして登場するという、
またしてもおなじみ精神病ネタあり、女史は余程この方面の話題に興趣が
深かったのであろう。
ミステリの女王の作とはいえ、このぐらいマイナーになると、
「ローマン・ホリディ」の意を初めて知ったのは本作だったという記憶ぐらい
しかなかったが、
エルサレムを舞台にしたアガサ中東もの中の1作で、この著名な女流ミステリ作家の嫌いな女性像が覗い見えるのが面白い。
そしてこれらのキャラは物語的に見事にあぼーんされるという次第。
犯人の意外性は十分、一応の伏線もあるものの、フェアな本格推理とは
言い難いうえに、動機の詳細は全く語られないため「小説」として問題があるとも言え、逝ってよし!作品とは言わぬまでも、読んでも読まなくてもよい作
とは言い得る。
関係者に対するポワロの尋問が開始される後半からは、舞台も固定され、
風景描写も少なくなってしまうため観光小説として魅力がダウンしてまうのも
残念な点だ。
- 558 :名無しのオプ:2009/11/23(月) 19:45:15 ID:YHJDQuoV
- >>556
こういう意見も出てる↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1258290108/60-61
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取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。新着レスの表示
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