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『読みました』報告・国内編Part.5

1 :名無しのオプ:2008/02/12(火) 01:02:28 ID:beKVAh29
【前スレ】
『読みました』報告・国内編Part.4
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1169870022/l50
『読みました』報告・国内編Part.3
http://book4.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1138283365/l50
『読みました』報告・国内編Part.2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1097703488/
『読みました』報告・国内篇
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/984575251/

なお海外作品は、海外編のスレッドにお願いします。
『読みました』報告・海外編Part.3
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1141910665/l50

なお、『読みました』報告の形式は自由です。

909 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 02:16:11 ID:AwhvkLBt
結局話せば話すほどロクに本なんか読んでなくて、
他所からパクってきたのを適当に繋ぎ合わせてるだけてのが
ハッキリするだけなんだよなぁ。まぁ絶望的に頭が悪いから
しょーがないんだろーけど。

910 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 06:24:33 ID:qDvwttJe
ここでごちゃごちゃ書くヤシは荒らし。文句があるなら雑談スレで論陣張ればいい。

911 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 09:02:10 ID:2FC1lQ66
お前らうろ覚え大家に踊らされてるぞ、原点に戻りましょう。

もともとはあのバカ馬が浜尾四郎という大物を知らずに
蒼井雄について「戦前唯一の本格長編を書いた」と発言したことが最初。
それを突っこまれて笑われて、それが悔しかったから馬は

 > >「戦前の日本探偵小説中、随一といってよい本格物の一大収穫」と創元は言うが、
 > 「殺人鬼」に対するこの創元のキャッチフレーズはスルー状態とは情け無い。
 > ねらーが権威に弱くてどうする(w

つまり「俺ばかり責めるが創元だって蒼井のこと忘れてたじゃないか」
と言い出した。

912 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 09:02:35 ID:2FC1lQ66
しかし今度は「お前は唯一と随一の違いが判っていない」と痛恨の一撃を喰らったから
「浜尾と蒼井は同格だ」「『殺人鬼』は本格とは認めない」
などと馬自身の個人的な思い込みを持ち出して話を逸らし始めた。
判りやすく表現すると馬は「俺はこう思い込んでいるのにどうしてお前らは創元に突っ込まないのだ」
と言い換えた。

   なんで我々がうろ覚え馬に同調して東京創元社に突っ込まなけりゃならんのだw

一般の見解は『殺人鬼』>>>『』なんだから東京創元社の一文は間違っていないし
我々も作品を読んだうえでこの一般見解に納得している。

   だから俺たちが突っ込む必要はないんだよw

そして創元は「随一の」という言葉で他の戦前本格長編作品の存在を表現している以上
浜尾作品の「キャッチフレーズw」にそれ以外の作品名なんか挙げる必要はない。

   「キャッチフレーズw」は評論じゃないんだぜ、判ってる?

東京創元社の一文と同じ見解に達するのが「権威主義」という思考方法は
既成の概念に何でも反対するのがカッコイイと思い込む中学生の短絡思考そのもの。

   もっと大人になれよ未読馬w

913 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 09:09:26 ID:2FC1lQ66
>>904
 > 追い詰められるとすぐに他のスレに逃げようとするのは書斎の悪いクセだな。
 > ついでに相手を勝手に未読扱いするのも頭の悪い証拠。

俺たちが馬を未読だと断定できるのは、馬を支持する人間すら「うろ覚え」と言うほどの
既読ならあり得ないような間違いを多発するからなんですよね。
書名人名はおろか登場人物の性別まで間違えるという、信じられないレベルの間違いを。

でも馬が誰かを未読と断定する根拠はといえば、
その相手が単に自分と異なる意見を持つからという、あまりにも薄弱なもの。
異論があるというだけで相手を未読と罵倒して片付けようとするところに
未読大家うろ覚え君のあせりが垣間見られます。

それにここがスレ違いというなら馬は最初から自分で移動すべきでした。
自分が不利だと感じると他スレに移ろうというのは要するに
これまでの自分のまずい発言を切り捨てるつもりであることが明白なんですよ。

うろ覚え大家はこれまでの発言を無かったことにして適当なことを言い
我々にはコピペ等の手間を掛けさせようというただの嫌がらせ行為。
ついでにあの乱立雑談スレを事実上の本スレにしてしまおうという醜い企みもあるんでしょうね。

914 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 09:11:39 ID:JiEGpJFZ
アンチの具体的かつ論理的な指導によって、その場しのぎで矛盾した
レスを書き込む書斎魔神のデタラメぶりが浮き彫りになっているね。

915 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 09:19:44 ID:0BIqabEg
宮部みゆき「火車」を今までぶっ続けで読み終えた俺が通りますよっと
…眠い。本返すのは明日にしよう

感想をあらすじ交えて書くのはここの住民に対して無粋な行為なんだろうけど一応…

親戚(はとこ的な)に頼まれ、失踪した婚約者を休職中の刑事さんが探し回る訳なんだけど
足取りがつかめない&失踪事件解決の鍵を握ってるであろう人物も全く姿を表さない
主人公を取り巻く状況も進みつつ下がるつつ…気付けば残りのページが薄い…
おいこんなんでまとまるのかよ!と心配しつつ読んでいく…
で、ラスト。事件解決な訳なんだが、この終わり方…そりゃ残りページ少ない訳だと納得
その一方でこういう終わり方が一番なんだろうなぁ、と。なぜか「老兵は死なず、ただ黙して消え去るのみ」のフレーズを思い出しました
登場人物達の孤独を背負って歩いてる姿に心が引き込まれ
いつの間にか自分の孤独の重みを感じながら一緒に歩いている。そんな気分にさせる物語でした

読み終えた後、いい年してしばらく動悸が止まらなかった…やましい事でもあるんだろうなぁ…

916 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 09:36:48 ID:0BIqabEg
書き込んだ後に気付いた…
ここってもしかして、スレタイ通りには機能してない?
>>915は何か場違いなレスだよな…

917 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 09:39:01 ID:vEftGQKm
他の連中こそ荒らしだから気にしないでいいよ

918 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 09:46:44 ID:ZHwwTQ3t
書斎も相手してる連中もいい加減うぜえんだよ。

よく目ん玉見開いて、スレタイを理解したらとっとと出ていけ!


919 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 11:22:33 ID:qDvwttJe
アンチが荒らしだということが明らかになったね。

920 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 13:55:55 ID:QtPX4F5F
火車はいまだに良さがあまりわからない。
いや、確かに面白いっちゃ面白いけどなんでそこまで評価が高いのか。
叩かれまくってるけど、直木賞のナベジュンや黒岩とほぼ同意見w

921 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 16:32:34 ID:3Niaw10T
荒らしであることが明らかになったうろ覚え大家こと書斎魔神
彼についての話は以後ここで行うことにしましょう。
もちろんうろ覚え大家自身の珍反論も大歓迎。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1249984500/

922 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 20:08:35 ID:IAtN85ge
「荒らし」の「アンチ」に校正してもらう「うろ覚えの大家」w

923 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 20:21:12 ID:ZYC3W1tP
追い詰められるとすぐに他のスレに逃げようとするのは書斎の悪いクセだな。
ついでに相手を勝手に未読扱いするのも頭の悪い証拠。
よっぽど自分の未読が暴かれていることが悔しいんだな、
他人をそう罵倒すれば同じように悔しがると思っているんだろう。

>>879の言いたいことが分からないからってアホ扱いはだめだめw
浜尾四郎の「キャッチフレーズ」(これもアホな表現w)に
いちいち蒼井雄を引き合いに出さなきゃならんのか
という皮肉として大阪圭吉の名前を挙げられていることなんて明白じゃないかw
それにもともと創元は「随一」という言葉を使うことで蒼井を無視しているわけじゃないことは明白だけど
お前は違うよな、
「唯一」ということで浜尾四郎を完全否定しているんだものな。
お前一匹が浜尾四郎を本格派と認めないならってそれを創元に押し付けるなよw

あああと
> 大坂圭吉どころか、
大「阪」圭吉ね。

>956 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2009/09/07(月) 19:33:18 ID:MQEkdSDM
>まあ単なる記憶違いか脱字であろうが、
>>生者と死者読んだけどこれすごい傑作じゃん
>>旧創元推理文庫版のタイトルは『生者と死者と』ですから
>>>>894さんは間違いであるとはいえないんですよね。
>どこが間違いではないと強弁するつもりなのか?
>助詞の有無で意味が異なって来てしまう。

自分の言ったことくらい責任もって自分で守ろうね
唯一のうろ覚え大家クン。

>まあ、創元の探偵小説全集と国書あたりの大坂作品集ぐらいは常備して
創元推理文庫から2冊刊行されていることを知らなかったんだね。
勉強になったね。

924 :名無しのオプ:2009/09/24(木) 20:30:44 ID:lOGCD+Bz
>>923
おまえは、本当にスレタイの日本語が読めないのか?
ウザイんだよ、ボケが。


925 :名無しのオプ:2009/09/25(金) 11:21:21 ID:1bzqBV/o
>>924
雑談所にコピペしようとしてここにコピペしたアホ=書斎の仕業。

926 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/09/26(土) 15:27:26 ID:xtAWMH/x
丸谷才一「輝く日の宮」を読んだ。
作者はミステリにも造詣が深い現代純文学作家である。
かねてから、いずれ本格的なミステリを書いて欲しく思うているのだが、
ヒロイン(19世紀文学の研究者)は、少女時代には父親(日本生活文化史の研究者)から、
推理作家になるかと思われていたようなミステリ好きなキャラという設定、
この作者の長編中では最もミステリしている作(歴史ミステリの要素あり)で、
幻の「輝く日の宮」の章(「桐壺」の次章とする説が多い)を主体にして、
源氏物語の謎解きをメーンにした作であり、源氏オタなどにはたまらない薀蓄が満載の作でもある。
ただし、俺自身の興味対象から言えば、作中に登場するシンポジウムのテーマである
日本の幽霊ネタを御霊伝説等の観点から、より深く掘り下げて欲しかった感あり。
(物語はこのシンポで、源氏物語に死霊・生霊の話が多い点が話題であがったことから、
一気呵成に源氏ネタへと脱線(?)してゆく)
ヒロイン安佐子=紫式部、恋人のアクア会社重役(後に社長)長良=道長の「見立て」
だよね。

927 :名無しのオプ:2009/09/26(土) 20:27:55 ID:j9k0kIzJ
>>925
>>924はうろ覚え大家に対するレスなんだから
間違ったことは言っていないぞw

928 :名無しのオプ:2009/09/26(土) 22:02:46 ID:r4yK0Pcs
書斎の読む小説は格調があるね。

929 :名無しのオプ:2009/09/26(土) 22:24:22 ID:K/4vCj8U
文章には品がないけどな。

930 :名無しのオプ:2009/09/26(土) 22:33:39 ID:j9k0kIzJ
そもそもうろ覚え大家は本を読まないからなあ。
「格調のある」小説を読んだ人間には格調があるとは言えないし。

それにしても928の言い方って、うろ覚え大家を讃えているようで実は貶しているんだよね。
褒める対象が奴が読んだということにしている小説「だけ」だというところがね。

931 :名無しのオプ:2009/09/27(日) 01:18:46 ID:Nr71Mcs4
スルーで

932 :名無しのオプ:2009/09/28(月) 11:26:14 ID:hXO7dFt/
輝く日の宮なんてとっくの昔に読んだが、別に格調高いなんて
もんでもないが?
未読の奴はあれが「格調がある」なんて思えるんだね

933 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2009/09/29(火) 20:16:52 ID:MvVkB6KX
「数学的帰納の殺人」草上仁(早川書房)

ある宗教団体のメンバーが本拠地であった孤島から一斉に姿を消した。
そして20年後。写真記者梅川勝子は死んだ旧友を参った際、
奇妙なものを手に入れ、過去の事件の真相を究明しようとするが……。

タイトルからガチガチのパズラーかと期待して読んだ(裏表紙や
帯でも本格論理とあったし)が、とんだ羊肉狗肉。巻き込まれ型
サスペンスであった。
論理はストーリーの端々に出てくることはあっても、事件の全容を
解き明かす有効なツールとは成り得ておらず、本格味は
暗号や犯罪のシステムを解明する時に感じられる程度であった。

作者も編集部もこれを本格・パズラーだと捉えているのなら、
不幸なことになると思う。特に後者の罪、軽からず。

934 :新参:2009/10/07(水) 23:02:26 ID:f/v3wpVt
後読感って言う位なんだから
内容の解説は有難いけど、それこそ後読感を聞いてみたい

…もしかして…スレ違?

935 :名無しのオプ:2009/10/07(水) 23:05:29 ID:f/v3wpVt
後・読、逆だね…orz

936 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/10/10(土) 15:41:10 ID:U92y71fW
上野昂志「紙上で夢みる現代大衆小説論」を読んだ。
「小説より面白い文芸評論集 大幅増補し復刻なる!」のキャッチフレーズが
「おい、おい言うに事欠いて・・・」という感が強い。
60〜70年代の誰もが知るエンタメ作家に関する論考だが、長いだけの2ちゃんレスポンスレベルという印象である。
横溝御大、大乱歩、大藪ハリー、山フー等、ミステリ作家が多く取り上げられているが、
各作家の論考に関して共通するのは、一部作品語りに多くの紙数を費やし過ぎて、
その作家の全体像に迫り得るものとなっていない不満が大きい。
いずれも長期に渡り活躍した作家ゆえ、60〜70年代あたりに時期を限定するなりして、
論考を試みるべきであった。
本論(作家・作品論)280頁強中、山田風太郎に3章70頁強と全体の4分の1程度を割いている
のも、筆者の個人的な強い思い入れは伝わるものの、
(「稀にみる天才であり、彼に比肩し得るのは戦前の夢野久作ぐらい・・・」と語り、
(風太郎と比較した場合)、シバリョウの文章はリズムの平坦さにうんざりしてしまう、
と正に絶賛状態)
1冊の本としての論考における構成上のバランスは欠いていると言わざるを得ない。
他の作家の章では、横溝御大の戦後の長編は戦前の作品群とは異なり、
怪奇浪漫性は装飾に過ぎない(筆者は個人的には戦前の作が好みらしい)という指摘も
2ちゃんではおなじみな言説だし、筒井康隆のヒット作「家族八景」をファンの贔屓の引き倒しと
評し、「こんな薄手の家族心理といったものを深刻そうに書くなどというのは、
まったくもって筒井康隆らしからぬ振舞いだ。私小説のパロディのつもりかもしれないが、
これではパロディにもならない。・・・」としている部分など、スリリングなSFサスペンス小説として
の面白さという観点が皆無なうえに、私小説云々の指摘は全くの方向違いとしか思えぬ。

937 :名無しのオプ:2009/10/10(土) 16:08:37 ID:flhbWOUs
>>934
それは無理ってものだ
なぜなら彼は誤読漢だから

938 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/10/11(日) 16:22:43 ID:8M0/e2Kt
浜尾四郎「殺人小説集」を読んだ。
このバージョンはレアものである。
やはりこの手の「もの」は新古書店よりも一般の古書店の方がゲットし易い感あり、
余談ながら、馴染みのショップ(店主がちょい不気味なのが難か・・・)で入手。
最早、恒例(注 高齢ではない(w )となった収録作品全話講評逝ってみよう!!
・「彼が殺したか」
大乱歩風のサドマゾねたで落すのだが、無実の人間の処刑という展開にこそ法律家である
この作者の力点がありそうである。ただし、短編にしてはボリューム感がある作だが。
格別に面白い作とは思えぬ。
・「死者の権利」
犯罪の成立3要件のうち、違法性や責任性をネタにした作は多いが、
構成要件該当性ネタ(「殺し」はあったが殺人罪でなく傷害致死罪に見せかけるトリック、
ゆえに刑罰が大きく異なる)はいかにもこの作者らしい。
ミステリ的にはリベンジのシニカルな結末が読ませどころか。
・「悪魔の弟子」
「うほっ」なムード、タイトルにある「悪魔」こと手記の名宛人である検事が直接には登場
しないという凝った設定が光り、シニカルな結末が読ませる。
・「殺された天一坊」
大岡越前ネタだが、シリアスにしてシビアなタッチな傑作。
法による統治の正当性の問題を抉って間断するところがなく、
著名な大岡裁判の数々をシニカルに解釈してゆくくだり、(このクライマックスが「天一坊事件」と
言える)が、非常に面白いうえに凄味さえ感じさせるものがある。
・「島原絵巻」
創元は浜尾集から本作を落すべきではなかった。
石井輝男作品を想起させるような迫力溢れる残酷犯罪劇だ。
締めの一文「最後にわれわれ人間には、平生は考えられぬ位の残虐性が多分にある、という事
である」、法律家であるこの作者らしい実感であろう。

939 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/10/11(日) 16:24:32 ID:8M0/e2Kt
・「正義」
オチが見え気味(本人でなく弟というのが多少凝っているが)、
偶然性が強過ぎる作であり、出来はいまひとつである。
Let justice be done though heaven fall.
最後のこのフレーズのみ印象に残る。
・「探偵小説作家の死」
シリアスなタッチが多いこの作者の短編にしては、入れ子構造を意図した遊び心に富んだ作。
その分、創りものめいた展開(同居する師弟関係にある2人のミステリ作家がお互いに殺人計画を
執筆しているとか)が目立つものの、思わせぶりなラストまで一気に読ませる面白さはある。
・「黄昏の告白」
臨終時の告白と意外な真相を迫力ある筆致で描き切った作。
これも悲劇的なラストまで一気読みさせる、
・「夢の殺人」
夢遊病による殺人ってのは反則技とも言えるのだが、S・S好きなこの作者ゆえ、
そんな事は百も承知なのか、ラストでどんでん返しありがあり、それなりに楽しめるお。
・「彼は誰を殺したか」
後半に「死者の権利」と似た構成要件ネタ(自動車を使用した殺人を業務上過失致死に
見せかける)もあるが、偶然性が強過ぎる設定(ガイシャと犯人が朝の散歩で毎日会う等)で
出来は今ひとつである。
・「有り得る場合」
事実に対する多重視点の面白さを狙った作。
思うに法律家でありながら、この作者は犯人捕縛という勧善懲悪に拘泥しないのは良し。
これが作風の幅を意外に広くしている因であろう。

940 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/10/12(月) 20:06:38 ID:dv1DqH+z
黒羽英二「十五号車の男」を読んだ。
ミステリのコーナーでなく純文学のコーナーに在庫しているショップもある作品集だが、
読了してみて、この判断にもなるほど感あり。
ゆえに年末の年間ベストミステリ選出で本作品集がどう評価されるか楽しみではある。
早速、大好評収録作品全話講評逝ってみようか!
・「月の光」
偶然、夜行列車内で乗り合わせた男が主人公に語りだした奇妙な思い出話・・・
なるほど、「押絵と旅する男」の作者大乱歩の嗜好に合いそうな作で、
高評価したのもうなずけるものがある。
月光が降り注ぐ深夜の夜光列車内の幻想的なイメージは強烈な魅力に溢れ、
あらためて「ルナティック」というワードを想起させるものあり。
ただし、過去の事件の謎解きが鮮明でないため、ミステリとしては問題有りなのであろう。
・「十五号車の男」
いかにも「ミステリ」といったタイトルの表題作なのだが、通勤電車内での座席確保のトラブルから、
主人公がフルボッコにされるシーンに、やや幻想風味(混雑している車内にもかかわrず、
トラブルの相手と2人きりのような感覚に囚われる)がある点を除き、これといった事件は
何も起こらない話なのである。
屈辱を晴らすために主人公がストーカーと化すシーンから、何らかの事件への発展(復讐殺人、返り討ち殺人等々)を期待するミスオタも多かろうが、
同じ長距離通勤者であるターゲットに共感さえ抱き始めるという展開が非常に面白い。
あえて分類すれば、今も活きる現代的な視点に富んだ純文学であり、
老舗雑誌「三田文学」に掲載されたのもうなずけるものあり。
前半、通勤車中の暇つぶしのため主人公が車窓から見える工場ウォッチングを試みるシーンには
近年の工場萌えブームを大きく先取りした感があったり、
作者の見聞ないしは伝聞が元ネタなのか、車内トラブルを紹介したエピの部分も妙にリアルで
面白い。

941 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/10/12(月) 20:08:39 ID:dv1DqH+z
(「十五号車の男」に関する感想)
本作を読むことが出来たのは非常な収穫であったと言い得る。

・「幽霊軽便鉄道」
タイトルのまんまな廃線跡地巡りネタの怪談。
零落した温泉場の風景描写は読ませるものがあるにしても、21世紀にこの話を書いても仕方
なかろう。
・「カンダンケルボ」
亡父の戦時中の任地シンガポールへ、その縁の場所を巡る(観光旅行もまじえるが)私小説風味
が強く出た作。作者が老成(2006年)してから書かれた作だけに、観光小説の趣もあり、
重く感傷的に成り過ぎず、飄々とした語り口で巧く読ませるものあり。
・「古い電車」
孤独な老人の死という哀しい結末を迎えるファンタジックな風味が強い作だが、
こういう作を読み慣れた者にとっては特筆すべきものは見当たらない。
・「母里」
廃線跡地巡りネタに亡母への慕情を絡めた怪談。
メーンテーマはありがちな感が強く、印象は薄い作だ。
・「子生」
これは廃線跡地巡りに子が無い孤独な定年退職者の姿をまじえて描いた私小説風作。
表立った怪奇現象を描かず、合理的な解釈も可能ならしめた展開で成功している。
・「成田」
これも廃線跡地ネタだが、今流行りの「鉄子」ネタまで取り入れているのが、作家としての
尽きぬ意欲を感じさせ、一人称の語りで巧く読ませる小品に仕上がっている。

942 :名無しのオプ:2009/10/12(月) 22:35:10 ID:O0ufAskI


943 :名無しのオプ:2009/10/12(月) 23:29:00 ID:nyafQWp8
>>937
読後感氏が“誤読漢”なら書斎魔神氏は“無読漢”だねw

944 :名無しのオプ:2009/10/13(火) 06:55:07 ID:6PeH0vSq
未読姦だな

945 :名無しのオプ:2009/10/13(火) 14:24:00 ID:ZwC5x9um
>>937
うまいこと言うなぁ、と自演してみる

946 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2009/10/14(水) 21:05:48 ID:GnipvfTQ
「武蔵野殺人√4の密室」水野泰治(講談社)

上司とのラブ・アフェアーを愉しんでいた阿加子のもとに
殺人事件発生の報が入る。武蔵野の旧家土筆庵で女主人が殺されている
というのだ。しかも現場は密室状態だった。阿加子は事件解決に
勢い込むが、土筆庵では更なる密室殺人が――。

屋敷での連続密室殺人を扱ったミステリであるが、濡れ場から始まったり、
密室の構成がショボかったりするのは如何にも量産型ザクミスらしい。
しかし、中盤で思わぬ展開があり、以降は気を取り直して読んだ。
個々のトリックは小粒であるが、質より量で評価出来るところではある。

真相は意外なものなのだが、残念ながら伏線がなくアンフェア。
伏線の伏線はあるから、半フェアか。ともかく爪が甘い。
これも、ザクミスの特徴である。

しかし、メル欄はないわ。クラシックやないねんから。

947 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/10/17(土) 16:02:37 ID:+M5o64yb
ホックスレで話題に出た泡坂妻夫「亜愛一郎の狼狽」を久々に再読。
角川で読んだ時にも思うたのだが、やはり全体的には創り過ぎていて感心はせず。
・「DL2号機事件」
航空ミステリかと思いきや、さにあらず。ジンクスが「異常」にまで高まった末の犯罪を描いた作。
主人公の呼称はまだ「亜」だけ。冒頭で登場する羽田刑事がワトスン役になってゆくかと思うたの
だが・・・
設定そのものが極端過ぎて謎解きミステリとして面白いものとは思えぬ。
・「右腕山上空」
犯人消失ネタだが、気球からのスカイダイビングによる脱出はともかくとして、
ピンポイントの着地ってのは無理有り過ぎでしょ。
UFOネタも蛇足な感あり。
・「曲がった部屋」
相続成り代わりネタだが、これも無理有り過ぎかと。
お化け団地という僻地の舞台設定をもっと活かして怪奇探偵小説仕立て(シデムシの件も含めて)の話にした方が面白くなったかと思う。
・「掌上の黄金仮面」
「背中の目撃者」というタイトルにすればわかり易かったかと。
いかに創りものと言うても、極端に過ぎる設定で今ひとつ乗れないものがあったね。
・「G線上の鼬」
犯人消失ネタちゅーか、犯行現場錯誤ネタとでも称すべき作だが、特別な地形(道路状況)と
天候(降雪)あってのトリックゆえ、特殊過ぎて買えない感じ。
・「掘り出された童話」
消えるドクロの玩具がOriginated by T. Awasakaという小ネタは、マジシャンの一面もある
この作者らしくて笑えるものがあるが、本筋の暗号ネタは遊びが過ぎてわかり難く感心しない。
亜とこのエピのワトスン役を務める挿絵画家の絡みも、おふざけが過ぎて鼻につく。
・「ホロボの神」
大戦中の南の島の密室殺人(?)ネタ。銃器という存在を知らない部族、この点を利用した犯罪
なのだが、解決はあっけなさ過ぎて萎えるものあり。
・「黒い霧」
重厚なサスペンスタッチを想起させるタイトルに反して、スラプスティックコメディな展開を見せる
異色作、読ませどころはこの点にあり、推理は偶然性に頼った飛躍有り過ぎである。

948 :名無しのオプ:2009/10/17(土) 16:09:57 ID:uLo4jCmN
無理して評論家気取りで書こうとするから、つまらない文章になるのだよ。林くん。

949 :名無しのオプ:2009/10/18(日) 03:42:05 ID:FmyeeEhr
猛追すなぁ…
ところでふと思ったんだが…ラノベ登校した香具師って、居たり?

950 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/10/18(日) 15:24:16 ID:l3kmMjE7
石川真介「不連続線」を読んだ。
100円均一台を侮るなかれ。
創元ハードカバー新刊で読んで以来、久々に本作をゲット、再読することがでけた。
夫に先立たれ、義母とふたり暮らしな紀子。その義母が名古屋で鞄詰めの死体となって発見、
紀子の探索が開始される・・・
まだ、90年代初期の作品だけあって、公衆電話も全盛、翻訳を生業とするヒロインが使用して
いるのもパソコンでなくワープロである。
移動や旅行に際しても、ネット検索やカーナビなんてものも存在しないので、
地図や道路マップが頻繁に登場するのも時代を感じさせるものあり。
前半は、メインである事件の追及と共に各地の風景描写やグルメ情報を詳細に書き込み、
ポスト鮎川哲也を期待させる快調な進行なのだが、一旦、探偵役が愛知県警の刑事に交代する
あたりから、関係各県の協力による広域捜査体制、
警察小説的興趣は出て来る面もあるとはいえ、ややスローダウン、
しかも、後半では単独の捜査行を続けていた紀子が、
その名探偵ぶりを評価され、警職法による特別捜査官を任命される火サスも仰天な展開で
おおいに萎えるものあり。
東大法出身で一流メーカー勤務の作者ゆえ、民間人の女性の単独捜査というのは、
少しは理屈を付けないと、その非現実性に堪えられなかったのであろうか。
最大の見所(アリバイ崩し)である時計に関する写真トリックも読者にはわからない手がかりであり
フェアでないのも難だ。
黒いトラック、詩のある風景、人それを上司と呼ぶ・・・作中に登場するミステリ小説のタイトル
には思わず笑ったが、この辺はやはりデビュー当時の作者の鮎への思い入れを強く感じさせる
ものあり。

951 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/10/18(日) 15:24:58 ID:l3kmMjE7
また、ヒロイン像が決して、一般受けするピュアなものでなく、夫と義母を失いながらも悠々と
一人暮らしを謳歌する美貌な30女というのは斬新、かつ、リアル、
謎解きのためとはいえ、寺務所勤務のぱっとしない青年(羽様貫一のネーミング)をもて遊び
気味だったりと、ややそのドライな身勝手ぶりには眉をしかめる面もあるにはあるが。
今なら共感を示す読者(特に女性)も多いのではなかろうか。
結局、全ての謎が解決されるわけではなく、犯人(事実上の主犯)も捕えられないまま終わり、
当時の量刑相場だろうが、義母殺しも懲役10年(実際の服役7〜8年)程度になるであろうと
記されている。
不連続線というタイトルの意味も本筋には関係せず、最後になってこじつけのように書かれている
のみだし、本格ミステリの読後感にしては、なんかすっきりとしないのが最大の問題かとも思う。

952 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/01(日) 12:05:11 ID:HO0ZbBmX
笠井新也「阿波の狸の話」を読んだ。
狸エピ以外の「阿波伝説物語」も併録されている。
しかし、本書で紹介されたエピを読み進むにつれて、
四国では狸=妖怪(の代名詞)なのかと思うぐらいの幅広い活躍ぶりに
驚かされるものあり。
他地方では狐、カワウソ、河童、天狗等が分担する怪事、
それどころか、小豆あらい、ぬり壁等の妖怪の仕業とされそうなものまで
含めて、阿波をはじめとした四国では全て狸が一手に担当している感あり。
狸憑きという話はあまり他地方では耳にしないし、
水辺の怪事は普通河童やカワウソの仕業とされるのだが。
策謀ありの仁義なき戦い風の狸合戦や狸が神として祭られる話も四国ならではかと思う。
まん昔好きでもある俺には、とても面白い本であった。
出来得れば、狸伝説の流布に関しての詳しい謎解きも読みたかったところか。

953 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2009/11/02(月) 00:51:37 ID:OOBDQHFO
「ダブル・ジョーカー」柳広司(角川書店)

D機関と呼ばれるスパイ養成学校のスパイたちを巡る短編集第2弾。

柳センセイが拝金主義に屈した瞬間をモクゲキ(GG風)。
賞獲ったから続編書けって要請する版元は読者が同じ作風の物しか
受け入れられないアホだと思ってるんだろうけど、どっこい、
読者はもっとアホだから何だって出しゃ咥えるんだよ。
だからそのまんまの1作毎に変えていく作風で良かったのになぁ。

で中身。相変わらず淡々と進行していく筆致がエスピオらしい。
決して広くない領域できちっとアイディアを産みだし短編を仕立てる
手際は流石。
ベストは「仏印作戦」。暗号ありどんでん返しあり伏線もありで良い。

954 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/03(火) 08:12:46 ID:kdgB1ql1
横溝正史「青髪鬼」を読んだ。
正に古書店均一台は本好きにとってパラダイスだと実感。
早速ながら、収録作品全話講評逝ってみようか!!
「青髪鬼」
前に紹介した「迷宮への扉」などとは異なり、
怪人(タイトルに冠された青髪鬼のみならず白蝋仮面と2人も登場)が
跋扈する典型的なジュブナイル冒険探偵小説であり、
大乱歩の少年探偵団シリーズとか好きな奴にはお奨めな一編だ。
暗号解読ネタ、戦前の由利先生シリーズでおなじみの水上の追跡、
金田一ものでおなじみ洞窟の冒険等々、盛り沢山な見せ場の連続であり、
ジュブナイルとはいえ
横溝御大の優れたサービス精神を感じさせる。
「廃屋の少女」
ジャック・ケッチャム風な思わせぶりなタイトル良し。
だが、出来はジュブナイルとしてそこそこといったところか。
黒手組というネーミングは当然大乱歩作品からのインスパイアだろうか?
「バラの呪い」
文体を見ればわかるとおり、(「青髪鬼」のそれと読み比べてみるとよくわかる)
果たして直接御大の手になったものか、大きな疑問が残る少女漫画風な作。
本書の編集構成に山村正夫とあるのが気にかかるものあり。
「真夜中の口笛」
諸に「まだらの紐」ネタで、終盤のストーリー展開まで同じというのは頂けないものあり。

955 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/11/07(土) 11:18:23 ID:IFZQfZz3
高木彬光「刺青殺人事件」をマジ久々に再読。
ノヴェルス以来か・・・
京都帝大の理科系(冶金科)出身、
後に社会派風、歴史ミステリ、法廷ミステリ等のリアル志向な作での活躍を
思えば、本格とはいえ本作のような猟奇性が濃いコテコテな怪奇探偵小説は
あるいは本領ではなかったのかもしれぬという感もある。
物理的な密室殺人はあっさりと名探偵コナン風に解決されるが、
その奥にある心理的な密室(つまり思考の硬直化)という構成は見事ではある。
戦後間もない社会風俗が書き込まれているのは、
小説としては読みどころながら、ミステリとしてはこの時代でないと成立しない要素(刺青が違法行為であり、早川博士のアリバイが不明になる点等)が生じてしまい、この点が普遍性を失わせるものとなっているのは、はなはだ残念な感はある。
犯人もトリックも1度読むと長く記憶に残る強烈さがあるゆえに、
再読までのインターバルは長めにならざるを得ない作とは言い得よう。

956 :名無しのオプ:2009/11/07(土) 12:04:55 ID:Khy6KaNd
何故

957 :名無しのオプ:2009/11/07(土) 12:07:56 ID:rrKI6qbv
読んだ本はすべて感想を書き込む書斎。
うーん、実にわかりやすいw

958 :名無しのオプ:2009/11/07(土) 17:07:18 ID:enWvOkFw
読んだ本のタイトルや登場人物の性別を間違えると思うか?
奴が読んでいるわけないだろw

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取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。
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