もう12時か、
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ショートストーリーPart.2

1 :名無し物書き@推敲中?:04/11/06 19:13:43
ショートストーリーを作ってくれ!(・∀・)ニヤニヤ

407 :名無し物書き@推敲中?:2005/10/29(土) 08:08:12
あげ

408 :名無し物書き@推敲中?:2005/11/08(火) 00:19:57
即席ショートショート『壁男と2万円引きの部屋』

 ある日、部屋でのんびりと読書をしていると壁の中から声が聞こえてきた。
 私は「まさか、そんな馬鹿な」と思ったが、確認のため壁に耳を当てると、間違いなくそれは声を発していた。
 「おい、壁の中のお前は何だ? 幽霊か?」
唸り声をあげ続ける壁に向かって問い掛けると
「はい、私は幽霊です。借金を返せないでいたところ、恐いお兄さんたちがやってきて、生命保険に加入させられた後に、
 彼らにあっさりと殺されてしまいました。そして死体となった僕は、生前に住んでいたこの部屋の壁に埋められたのです」
何ということだ。私は頭を抱えた。
「お前は殺されて壁に埋められたのか。そして自縛霊となってこの部屋に居残っているのか」
壁の中の男は答えた。
「はい、それはもう、あっさりと殺されました。デブがポテトチップスを数秒で平らげるようにあっさりとです」
 私は急いで電話をかけた。数秒の待たされた後、不動産屋は電話に出た。
「おい、どういうことだ。この部屋には幽霊が出るぞ。それなのにお前たちは契約時にその事を説明しなかったな」
不動産屋は平然と答えた。
「だって、あなたは聞かれなかったじゃないですか? 『この部屋には幽霊は出ないでしょね?』って」
なんという奴だ。そんなの屁理屈じゃないか。私は頭の血管が切れそうになったが、構わずに不動産屋は続ける。
「それに、その部屋の前の住人は、つまりその壁の中の幽霊は、なんと生前は東大生だったのです」
電話の向こうの相手は勝ち誇ったように言う。
 私は壁男に確認をした。「おい、お前が東大生だったって本当か?」
「はい、本当です。ただし、学校にも通わずにパチンコ屋と雀荘に入り浸っていたら、こんな目に遭ってしまいました」
私は受話器に向かって怒鳴った。
「おい、壁男はとんだロクデナシだったようだぞ。こんな奴と暮らす羽目になったんだ。さぁ、詫びろ」

409 :名無し物書き@推敲中?:2005/11/08(火) 00:20:57
即席ショートショート『壁男と2万円引きの部屋(続き)』

不動産屋も食い下がる。
「しかしですね、その男は高校時代は野球部で、甲子園に行ったことがあるそうですよ。スゴイでしょう?」
「本当か壁男?」
「はい、甲子園に高校野球を観戦に行ったことがあります。双眼鏡でチアガールのパンティを眺めてました」
私は不動産屋に言う。
「おい、壁男は本物の駄目人間、いや駄目元人間のようだぞ。さぁ、詫びるんだ。そして慰謝料として家賃を値下げしろ!」
 相手だって商売だ。不動産屋は諦めない。
「いや、でも壁男は生前はありえないくらいにハンサムだったんです」
「壁男、お前はハンサムだったのか?」
「というか、ハンサムというよりはハムでした。ロースハムです」
「ほらみろ駄目だ駄目だ! さぁさぁ詫びろ! 詫びろ! 値下げだ! 値下げだ!」
「しかしですね―――」

そんなやり取りが半日ほど続いた。結果、この部屋の家賃は2万円引きの1万5千円となった。
私は壁男に礼を言った。
「いやぁ、お前がどうしようもない駄目元人間で助かったよ」
「そんな、お役に立てて嬉しいです」
壁の中から照れたような声が聞こえた。

410 :彼女は(ショートショート):2005/11/08(火) 01:37:28

夕日に染まる、薄暗い廃墟の一室。
打ちっぱなしで放置された、そのコンクリートの部屋に、埃が舞う。
灰色の中に灰色が舞い、窓から見える夕日のオレンジだけが、奇麗だった。
その中で、オレンジだけを背にし…彼女は立っている。
「あ〜あ、見つかっちゃった」
子供の遊び。隠れたが、鬼に見つかってしまった。そんな『遊び』の気軽さで、彼女はいう。洋服は汚れ、髪には埃がついていたが、彼女はとても楽しそうだった。
「君には、見つかりたくなかったんだけど――」
そう言って誤魔化し笑いを浮かべ、頭をかく。
そんなところがいかにも彼女らしくて、俺は胸が痛くなった。
彼女に向かって、俺は踏み出す。自然につめたつもりだったが――彼女は大きく後ずさってしまった。
理由は、簡単に想像がついた。
「私には近づかないで。ほら、私ってデリケートだからさ。……抱きしめられたりしたら、気が変わっちゃうかもしれないもの」
口の端を吊り上げ、自嘲的に笑う。俺を見つめるその瞳は、とても穏やかだ。だから、どうしてなんて言葉は出ない。
暫くの、無言。――彼女の髪と、俺の服だけが、風にざわめく。

       ◇

私が、医者に助からないと言われた時、彼は泣いていた。
私だって、死ぬのは怖いけれど。
こんなにも私を思ってくれる人がいるのなら、死んだって、全然問題ない。そりゃ、全てが一方通行になるのは悲しいけれど。
彼に忘れられないなら、私は死んでも構わない。
そんな私の思いは……多分、この上もなく不謹慎。彼にとって、とても気分の悪い事。
でも、でもさ。それでも。忘れられないって、それは。
「……生きていることと、何も変わらないじゃない?」
だから。私は、忘れられないために、精一杯の努力をしないとね。

411 :彼女は(ショートショート):2005/11/08(火) 01:38:14

      ◇

「私が病院から逃げた訳……聞かないの?」
暫くの後、彼女は、小鳥のように首をかしげて、本当に不思議そうに、俺に問うた。
俺は、彼女のその瞳を直視できない。うつむいて答える。
「聞く権利なんて、俺にはないよ。君の異変にも……気付かなかった俺には……」
「あははは。……権利なんて言葉、君には似合わないぞっ」
そういって笑う彼女の笑顔は、今も昔も同じはずなのに――今日だけは、少し違うような気がした。
そして……俺の答えに、彼女がどうして表情を変えたのか。俺には、判らなかった。

窓に向かって、彼女は振り返る。髪が流れて、扇に広がった。
なんで、今日の彼女は、こんなにも奇麗なんだろう。
涙があふれて、前が見えない。
「さて、そろそろかな。 じゃあね、愛してたよ。うん……今でも、愛してる」
そういって彼女は、満面の笑みを浮かべた。
それは本当に満足そうで。
最後の最後に、彼女は一度だけこちらを振り向いて、
飛び立つ鳥のように、腕を広げて、
ビルの向こうへ、飛んで逝った。


――俺には、最後まで、理由なんてわからなかった。
ただただ涙が、俺の目を伝う。

      ◇

「終わりが印象的なら、忘れられる確立も少なくなるじゃない?
つまりはそういうことよ。  ――あははっ!」

小悪魔は、嬉しそうに笑った。

412 :願い、届かず:2005/11/08(火) 04:22:29
「あの葉っ……」
 ヒラリ。少年が全て言い終える前に、秋の寒空の下、ただ一枚つけていた葉っぱが地面へと落ちていく。
「……どうするんですか?」
 お見舞いに来た少女も、流石にどう言っていいか、判断つかないようだった。
 ここは病室、生と死の境目。個室という形態で少年にあてがわれたその部屋の中には、患者である少年と、見舞いの少女しか存在しない。
「欝だ死のう」
「そう来ますか」
 少女は、持ち込んだ林檎の皮を、果物ナイフで器用に剥きながら、まるで感情の映っていない瞳を少年に向けた。
 或いはそれが、不器用な少女の、最大限の見舞いの言葉なのかもしれない。
「ところで委員長」
「私は委員長じゃありません」
 言葉が途切れ、沈黙が訪れる。
「僕は何時、死ぬのかな?」
 少女の手が止まる。それは動揺のようで、または定められた規定事項のようだった。
「私が知るわけないでしょう」
「君なら知ってるよ。委員長。院長と委員長って響きが似てると思わない」
「……思いません」
 長年交わしてきた、こんな冗談のようなやり取り。
 残り一枚の木の葉が落ちようが、何年も眠り続けていようが、少年は生き残っていた。
 それは、最後の祝福なのだろうか。
 神の、そして。

413 :願い、届かず:2005/11/08(火) 04:23:18
「約束。あるいはお願いの言葉。聞いてくれるかな?」
 少女は、視線だけを少年に向けて、しかし顔は俯いたまま口を開く。
「それは、私が聞かなければいけない言葉なんですか?」
「さあ?」
 少年は、力なき笑みを浮かべ、肩をすくめた。
「しかし、君に聞いて貰いたい言葉ではあるかな」
 少女は、大きく息を吐くと、静かに目を閉じた。
 
 声が、聞こえる。

 長い時間が過ぎる。刹那が万の時間にも匹敵する、そんな長い刻が。
「私には、無理です」
 俯き、暗い影をその顔に落としながら、ただ一言だけ少女は呟いた。
「うん」
 少年は、その言葉を聞くと、満足げに頷き、そして、笑顔を浮かべた。
「さて、もう時間か。次は何時会えるかな」
 少女は答えない。無言で立ち上がると、小さく一礼だけすると、そのまま生と死の境目を乗り越えた。
 少年は、笑いながら見送った。
 その笑みは、全てをやり終えた、人間の、微笑みだった。

414 :名無し物書き@推敲中?:2005/11/10(木) 03:10:48
上げ

415 :名無し物書き@推敲中?:2005/11/11(金) 23:20:12
感想とか感想とか感想とか

416 :名無し物書き@推敲中?:2005/11/18(金) 20:24:05
>>410-411
個人的に好きだ、こういう展開

417 :木原 ◆QozCb5ROsw :2006/01/28(土) 09:36:52
”インテリジェント・ゴリラスーツ”を常に身に着けることが、この未来社会での第一のルールだった。
それを着用しない外出は、まさしく死を意味した。ゴリラスーツに装備された高価な機械が発見次第
すぐ反応し、パワーアームで、即抹殺。辺り一面が肉片や汚物で汚れても、パワーアームできれいに
掃除するから手は汚れずに済む。未来社会では水は人の命よりも高価だから、それは環境にも
やさしい。指先すべてに仕込まれた、肉食の昆虫が全ての肉片や汚物を食べてしまうのだ。その後、
今度は虫が排泄した糞がゴリラスーツの動力となるのである。何と合理的であろうか。
このゴリラスーツを開発した、J・チャリティ博士はその為に大いに苦労した。

418 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/13(月) 21:28:47
大変だ

419 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/30(木) 00:13:05
保守age

420 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/08(土) 02:16:19
とそのとき少女は振り向いて言った。

421 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/08(土) 10:19:30
あ、あんたの為に振り向いたんじゃないんだからね!

422 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/23(金) 11:04:25
西暦2101年
戦いは始まった。


艦長:一体どうしたと言うんだ!
機関士:何者かによって、爆発物が仕掛けられたようです。
通信士:艦長!通信が入りました!
艦長:なにっ!
通信士:メインスクリーンにビジョンが来ます。
艦長:おっお前は!
CATS:おいそがしそうだね、諸君。
CATS:連邦政府軍のご協力により、君達の基地は、全てCATSがいただいた。
CATS:君達の艦も、そろそろ終わりだろう。
艦長:ばっばかなっ・・・!
CATS:君達のご協力には感謝する。
CATS:せいぜい残り少ない命を、大切にしたまえ・・・・。
CATS:ハッハッハッハッハッ・・・
通信士:艦長・・・。
艦長:ZIG全機に発進命令!!
艦長:もう彼らに託すしかない・・。
艦長:我々の未来に希望を・・・
艦長:たのむぞ。ZIG!!

423 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/01(土) 15:59:31
ぬるぽ

424 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/08(土) 02:20:24
ガッ

425 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/15(土) 15:03:30
さっさと書けよ
やる気あんの?

426 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/04(月) 14:21:33
無職残飯、諦めて働け。おまえに小説は無理だって。いや、すべてが無理。私以外の被害者を探すことだ。ばかやろうwww
 
 
 
 

427 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/05(火) 02:55:14
深夜、2時―

「腹減った。何かある?」
ようやく帰ってきたあなたが求めたのは、遅い夕食だった。
「テーブルにあるから―」

あの匂い―



ミントの―


怪訝そうな、しかしやや警戒するような表情(かお)をした後、
あなたは温めた味噌汁をすすり始める。


…またあの女(ひと)の許へ居たのですね


わたしを残して―

428 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/11(水) 07:43:37
書けよ
残飯
  
       個人情報をチラつかせる脅迫文を
  
「根っからの悪人ごっこ」に興じている天才作家志望どころか
単なる作文好きの犯罪人、それを自分で証明して見せろよ
極悪犯罪者・残飯
 
 

429 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/14(土) 16:52:49
「男女改造計画」

天使「神様、男女をどのように改造するのですか?」
神様「まず、女は空間能力を上げよう。そうすれば車の運転で男とトラブル
   にならなくてすむ。」
天使「男はどうしますか?」
神様「読心術を身につけさせよう。そうすれば女がいつしたいのかが分かる。」
天使「後は?」
神様「後は・・・女は買い物に消費する時間を男と同じくらいにしよう。
   そして男は会話の能力を女と同じくらいにしよう。後は・・・」
天使「待ってください。費用が足りません。」
神様「じゃあ、やめた。新しい星を作ってサルを進化させたほうが安く済む。」
天使「じゃあビックバンを起こしときます。」

数百年後。

神様「やっぱ地球も変わらないな。」




430 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/14(土) 16:59:36
坐禅と見性 四十五章  見性公案
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/psy/1158077346/

問う。
『 この場に坐したままで、30メートル先のローソクの炎を吹き消せ。 』
答える。
     ・・・と。


友好スレ
精神世界で癒される第15章
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/healing/1156683671/

431 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/15(日) 21:06:42
「紙の束」上

それは、酷い出来の小説だった。小説とは呼べないかもしれない、散文、その塊。
構成も無く、テーマもなく。ただ”何かを訴えたい”事だけは解るのだがしかし、
それ以上に覆う異様な、まあ「敵意」とでも言うのか。登場する人々は皆一様に、
それは不幸になっていく。悪意ある悲劇、救いの無さに美を見出している、様にも、
それは思えなかった。悲劇だった、ただ悲惨だった。

ふう、と溜息を付きながら、自分はその紙の束から目を外した。ぱらぱらとめくる、
一〇秒位の苦役。ワープロ打ちの文章は素晴らしい。読みやすい、手書きにはない、
その駄作を机に置いて。ともかく少し自分は思案した。何故彼らは書くのだろう?

自分が彼らくらいの歳の頃も、こんなだったろうか?とふと考えた。しかし自分は、
駄作で有る事を知っても書き続ける事は出来なかった。投稿もしてない。結局今は、
何故か出版社にて、投稿作品の整理と選抜に追われている日々。駄作の山を見つつ、
それを書き上げる熱意に感動しつつ、そこに投影される物に、当時の自分のそれを、
そこに見出す事は出来なかった。”彼ら”はそれを書き上げた、それは私よりも、
それへの熱意が有った事を意味する。ただそれは作品では無い気がした・・・何か。

432 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/15(日) 21:07:56
「紙の束」下

ふと机の前でぼんやりしていた、その前に女性が一人歩いていった。社員の一人だ、
連日コピー機と給湯室を行き来している、若い人。不満げな仕草でコピー機に向かい、
また不満げにそれを束ねて、やがて視界から消えていった。見覚えが有る・・・ふと、
そんな事を考えていて、はたと気付いた・・・、机の上の、紙の束に・・・似ていた。

ーこれは、彼ら”その物”なのかもしれないー

だからといって、僕にはどうする事も出来ないのだが。選ぶ事は出来ないし、なら、
彼らも多分、選ばれたいと思っている訳でもないと思った。ただ、それを読んでいる、
「読む人が居る」、密かに。そこに、何らかの救いを見出しているのだ、そう思えた。

・・・それは、彼ら自身だ。彼らにとっての愛すべき。くだらない、読む価値のない、
多分世界でそれを求めるのはその人だけだろう駄文の束。それで良いのかもしれない、
ひどい小説だ、必要としているのは、多分書いた奴だけだろう駄作。それでもそれは、
・・・”求められた”から、書かれたのだ。数ヶ月を費やして、”誰か”の為に。

僕は少し苦笑して、また次の駄作に手を伸ばした。少し、心は軽くなった気はした。

433 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/16(土) 12:44:29
>>7
情報スレじゃないんだ・・・って、前レスが2006/10/15(日)とか!

人いねえええええええええええ

434 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/19(火) 02:32:15
二人は出会った
互いにイメージしか持っていなかった
それからまがりなりにも知っていった
そして彼女は彼を嫌いになった
それでさよならと言った
ありがちなストーリー

435 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/28(木) 08:19:51
今日はいい天気だ。素晴らしい快晴だ。
なのになんで、こんなに体が重いんだろう。まるで、もう一人の俺に押しつぶされているようだ。
「それもこれも、お前の寝相が悪いせいなんだよ!」
布団を蹴り上げる。ほんの30センチくらい浮かんで、すぐ重さに逆らえずに落ちた。
「いい加減どけよ!重いんだよお前――ってェ!」
超高速でみぞおちにかかとが入った。
「おまえ絶対狸寝入りだろ!起きろよコラ!重いんだよ――ッ!?」
今度は裏拳による顔面殴打。
起き上がる。このまま寝ていたら、俺の顔が最終ラウンドのボクサーみたいになる。
布団を見下ろして、変な寝相の女に蹴りをくれてやった。片手で止められたが。
「はっ、甘いねロンちゃん。私に一発食らわせようなんて甘い甘い」
もうごまかすこともやめ、俺のほうをやけに勝ち誇った瞳で見上げる。腹立つ。
「甘いじゃねーよ!お前は寝てる間に俺に何発も食らわせすぎ。いつになったらその寝相治るんだよ」
「んー、無意識下の行動まで私は責任持てません」
「嘘つくなこの狸女。さっき思いっきり意識あっただろ」
「あ、ばれてた?」
わざとらしい笑い。だから俺はこいつが嫌いなんだ。
この狸女、名前は斉藤 尹抹(さいとう いする)という。超ロングの白髪に巨大なベレー帽、それにムカつくニヤニヤ笑いという誰がどう見ても変な外見がトレードマークだ。まあ、パジャマを着ている今はただの笑う変な女だが。
そして俺。菅山 諭吉(すがやま ゆきち)。通称ロン。諭吉って名前は親が最悪なネーミングセンスを持っていた証拠であり、そして俺の最大にして最悪な特徴だ。
――話を戻そう――戻ってきた。さてそこで問題が発生する。何で俺がこんな女と同じ寝室なのかということだ。
いや実際は勝手に入ってきただけなのだが、やはり問題はある。色々とある。
青少年に与える情報としては少々好ましからざる問題とか、そういうものがある。だがしかし安心して欲しい。俺たちは断じてそういう仲ではない。断じて。
ちなみに俺たちは未成年だ。バリバリの高校生である。
・・・どうでもいい話だった。ちゃんと話そう。つまり簡単に言うと、

この女は居候なのだ。

436 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/28(木) 08:20:31
さっさと着替えて食事を作る。テレビはつけない。どうせ今日も今日とて「第三次世界大戦(仮)」のニュースで持ちきりだからだ。
どうでもいい。どこそこの大臣が国家秘密を持って亡命したとか、その返還交渉に失敗したとかその報復とかその報復とかその報復とか、そういうよくあるバラエティーな内容が繰り広げられているだけ。どうせたいした事にはならないはずだ。「――ならない。」
テーブルにつく。やっと女がやってきた。服が表裏反対だが、あえて何も言わないことにする。
「いやはや今日のおかずも格別ですな、ロンどの!」
女がまた笑っている。へんな言い回しだ。くそ、ちょっと笑ってしまった。
「おぉー!今日はじめての笑顔、いいですな」
ニヤニヤと笑いながら、服の違和感に今頃気づいて直しだす天然狸女。
「早く食えよ。片付ける時間ないんだから」
「うーっす」

437 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/31(日) 02:24:56
sarasiage

438 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/01(月) 13:08:28
「ドリアンの、思い出話」上

神が楽園を創造して、アダムとイブと動物達を住まわせた頃。生物には、
その”寿命”が無かった。神が作ったのは永遠の楽園、そこは永劫変化の無い、
そういう満ち足りた世界だった。全てがそこにある、でもだから、ヘビも居た。

イブはヘビに唆されて、知恵の実を食べてしまった。
アダムはイブに勧められて、それを食べてしまった。
二人がそれを食べた事で、二人は”お互いの違い”を気にする様になって、
二人は違いを隠すようになった。やがて神に見つかり、二人は楽園を追放された。
ヘビはまた、アダムの最初の妻だった、リリスをも唆していた。同じ事を言った。
彼女もまた知恵の実を食べて。そして「自分と違う」アダムが怖くなって逃げた。
彼女はやがて自分と似ている、獣と暮らす様になった。その名をサタンと言った。

神は、アダムとイブが居なくなった楽園に失望して。その楽園を作っていた大事な、
”命の樹”にイカズチを落として、跡形もなく燃やしてしまった。神は居なくなり、
動物達も楽園を追われた。やがて風が吹いて、命の樹の燃え尽きた灰が、空に舞い、
世界中へと散っていった。でも命の樹の灰には、まだ”その力”があった。

それを、始めて”食べた”のは植物達だった。それで彼らは”進化”を覚えた。
でも進化とは「今までを滅ぼす」事だ、故に植物達はその罪で、枯れる様になった。
でもその植物達は、今までのそれよりも強かったから、どんどんと神の楽園に、
共に生えていた仲間達をも駆逐していった。神の楽園にいて、それらの実を食べた、
その動物達もやがて空腹に耐え兼ねて、”それ”を食べて。植物と、同じくなった。

439 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/01(月) 13:09:23
>>438
「ドリアンの、思い出話」下

最後に、人間だけが残った。罰なのか、贖罪なのか。楽園にあった物しか食べれない、
彼らにはそんな呪いが掛かっていた。たわわに実るリンゴの実から、腐臭が。しかし、
彼らもやがて、飢え始めた。そのうち一人が、その嫌悪に満ちた”それ”を、食した。
”彼”はリリスの夫だった。彼らは、それで”文化”を手に入れ、また寿命も受けた。
やがてアダムとイブとその子供達も、それを食べざるを得なり。そして同じくなった。

二つの人々は、やがて増え、地上に満ちて、そして戦いをするようになった。
アダムはリリスの夫を悪魔と呼び、リリスは、アダムを忌むべき者と呼んだ。
サタンという名のリリスの夫と家族は、結局知恵の実を食べていたアダム達に破れて、
彼らの前から姿を消した。サタン達はあまり知恵が無かった、でも動物には近かった。
自然と共に生きる人とそれを忌むべき物と思う人と。禁じられた知恵の実を食べた者、
命の樹の力で育った実を食べた者。双方は、双方を。”命の樹の灰”はそんな愚かな、
人間達の世界の中を。”才能”と言う名で呼ばれるそれとして、流れ漂い続けている。

「ドリアン」という果物は、人間が始めて食した「禁断の果実」の味に、
よく似ていると言う、忌むべき物。果物の王様と呼ばれるのは、だからだ。

440 :名無し物書き@推敲中?:2007/02/27(火) 23:36:43
みれば、猛々しいほどの闇が庭の桜木の辺りに立ちこめている。墨色の布に一点、鋲を打ったような満月が中天にかかり、
あえやかな光をほとほととしたたらせているが、さし交わされた枝に堰きとめられ樹下にはとどかない。
登和子は、縁側よりすすみでて、庭先におりたった。仔細はない。夜半にいたり、こころがさむざむしく感じられ、
なにというでなく、一人つくねんと文机に向かい外国の書籍を読むことに、絶えきれない思いがしたのである。
夜のしじまのうちに、登和子の下駄の露ぬれた草を踏む音が響く。下駄の鼻緒は、闇に浮かび上がるような朱色である。
園庭をぐるりと一めぐり。石塔の横を抜け、緋鯉むらがる池をのぞき、つやつやとした玉砂利の小径を踏み、やっと桜木の下にきた。
見上げれば空にかかるような大木である。さかりを過ぎ、花はのこらず散ってしまい、あとに残された針金のような枝がひょろひょろと、
黒い空にさし交わされ、今夜の月を捉えんとするかのように伸びている。
そのさまにしばしこころなくし、立ちつくしていた登和子は、ふと黒々とした木の根につねにみない奇異なものを見つけて、膝を折った。
欠けた瓶子である。白々としたおもてを淡い闇に打たせながら、根元のうろに突きこまれている。胴のあたりから真横に割られ、
大きく二つに断ちわかれて、無残な姿のその瓶子に登和子はじっと目を注いだ。
たしか、これは神棚にかざってあったものではないかしら。朝夕に父が手ずからお神酒を差し上げているあの徳利では。


441 :名無し物書き@推敲中?:2007/02/27(火) 23:37:36
あたかもそのとき、一陣のこごしい風がびゅうと桜の木の下をさらっていった。夜風に襟元をかけ合わせ、登和子はなぜかとめどなく湧く不安な思いにその場を離れた。
庭にでた縁側にもどり、窓に手をかけると開かない。
だれか鍵をかけてしまったのか、ガラスの大きな窓は、登和子を拒むようにいっかなあきそうもないのである。
まよって玄関にまわったが、やはり中からかんぬきを下したらしくあかず、登和子は途方にくれた。
いっそ、戸を叩いてだれか気づくものがいないか試そうかと思いながらも、火もたえ、寝しずまったように深閑とした我が家をみると、
それもはばかられ、登和子は、重い足取りで元の縁側にもどった。
そのとき初めて気がついた。廊下をへだてた登和子の寝起きする部屋の障子に、ひとつの影が映っているのを。
影は線がはっきりしており、さきほど登和子が向かっていた文机に座して、手元の本の項を一枚一枚めくっている。
その形、姿は例え障子をへだてていてもわかる、まごうとない登和子本人の姿なのである。
今度こそ登和子はだれにはばかることなく、窓ガラスを叩いた。さらに大声で父と母の名前を呼んだ。
しかし、その応えはなく、いたずらに夜のこおりついたような空をゆすぶるばかりで、障子の影も微塵も動くけはいはなかったのである。
登和子は悟った。もう、あそこにはもどることは出来ないということを。あそこには、私の代わりがいて、
私とは違うがそれでも登和子に相違なく父母の愛情を得て、なにふじゆうなく暮らしていくのだろうと。
ああ、私は誘われてしまったと、小袖を涙でぬらしながらしばらく、登和子は縁側に佇んでいたが、
やがてよろめくような足どりで裏木戸をくぐり、出ていきもどらなかった。

442 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/10(土) 05:21:00
はいはい

443 :名無し物書き@推敲中?:2007/06/24(日) 07:36:19
ブログ・ストーカー宮本晃宏、魚住慎司(笑)

444 :名無し物書き@推敲中?:2007/10/09(火) 01:15:26


445 ::2007/10/12(金) 23:15:53
 朝早く起きてどんな服を着ていこうか迷いながら、どの言葉にしようかも迷っていた。
恭子さん、僕と結婚して下さい、というふうに普通にいってみるか、愛してる、という言葉を使って責めてみるか。
プロポーズするときめてみるも、やはり当日の朝になってみればどうしようもなく緊張するものだ。
 公園の待ち合わせの場所に、恭子さんは先にきていた。絶好のいい天気だ。雲ひとつなく晴れている。
二人で歩いているとき、色々と話をしようとしたが、緊張していてあまりできなかった。
そして、噴水のすぐ近くのベンチに二人座る。恭子さんが左で、ぼくがその右。二人の間隔は30センチもなく、緊張する。
ここで話しかけて、話を発展させて、そして…プロポーズしなければならない。今日すると決めたんだし、恭子さんも覚悟しているはずだ。
今日しなければならない、絶対。そう思いながら噴水近くのベンチにて、僕は話しかけ、色々と話を発展させる。
なかなかいい調子だ。すらすらと色々な話が出てくる。
二人のこと、これからのことに、話をもっていく。
いい調子だ。そろそろ決めの言葉を…そう思っていると、僕の右の足元に、マンホールがあるのが見えた。
噴水の水道を管理するためだろうと思って、目を噴水に遣ると、綺麗な虹が見えた。
あの虹のように綺麗に今日の一言を決めなければならない。
よし、いまだ。と心に決めた瞬間、


446 ::2007/10/12(金) 23:16:27
・・・・僕の抱き枕になってください・・・・
という不思議な声が噴水の音に混じりながらどこからともなく聞こえ、なんだろうと思う。
しかしそんなことに気をとられている暇はない、よし、いまだ、と心を決めた直後だったので、僕の口から言葉は出た。
「僕の抱き枕になってください」
しまった・・・。
とんでもないことを言ってしまった。
不思議な声につられて、その声の言葉通りに僕は言ってしまったのだ。
人生最大の失態だ。恭子さんは冗談をあまり好まない、大人っぽくて高貴なところもある女性だ。
僕の人生は終わったかもしれない。
「…..え?」 聞いてはいけない言葉を聞いてしまったかのように恭子さんは言った。
沈黙が10秒。まだ何も言葉が交わされない。
・・1分。
・・・・2分。
僕は、どこからともなく聞こえてきたこえを恨んだ。
そんなことを思っていると、噴水のあたりには人がだんだん少なくなってきている。
誰もいない。もしかして僕の言葉を聞いてしまって・・・いやそんなはずはない、
仮に聞こえたとしても人がいなくなるような沙汰ではない。
それにしても恭子さんはどうしたんだろう。
こんな惨めな思いするくらいなら、もう僕のそばから離れて逃げてほしいくらいだ・・・。
それにしても沈黙は続く。
・・・3分。
僕は恭子さんの方をみた。目を閉じている。どうしたんだろう。
呆れて気を失ったのか、さすがにそんなことはないだろう。


447 ::2007/10/12(金) 23:17:41
「恭子さん・・・ごめんなさい、今のは・・・」
僕は言葉を詰まらせた。でも恭子さんからは言葉はない。
本当に気を失っているのかもしれない。もう2,3こと話かけても返事はない。
そんなとき僕はふと思った。もしかしたら、右の足元にあるマンホールのなかに人が隠れていて、
あの言葉を言って、僕を失敗させようとしたのかもしれない。
くやしくなってきた。人生台無しだ。惨めだ。畜生。マンホールの中に人がいたらそいつに復讐しなければならない。
今のうちつかまえないと水道を通って逃げるかもしれない。恭子さんは気を失っている。周りには人は誰も居ない。
そして僕はマンホールを開けた。
・・・・・・
・・・
男が、のっそりと這い上がってきた・・・。
つばが広く頭は上にとんがった魔法使いのような帽子。
男の顔は、深いつばや不潔なひげや髪でよくわからない。
服はぼろぼろだ。ぶかぶかのチノパンに、チェックの上着。
破れていて継ぎはぎもある。男を観察していると。
「・・・僕の抱き枕になってください・・・」
男はそう言い放った。なにからなにまで支離滅裂だ。
マンホールから出てきた不気味な男にプロポーズされるなんて。プロポーズじゃなくてただふざけているだけか。
どちらにしても気持ち悪い。こんなことあってたまるか。しかもこいつが俺の人生を壊したんだ。
何か言い返してやりたかった。激怒さえしたかった。しかし言葉が出ない。身体がなかなか動かない。
そういえば恭子さんはもう逃げたのだろうか。動きにくい首を少し回転させる。見てはいけないものを見てしまった。
いつのまにか、恭子さんは、ぬいぐるみのようなやわらかそうなマネキン、つまり人型の抱き枕になっているではないか。一体どういうことなんだ。
そう思っていると、もう僕の首や四肢も動かなくなっていた。
男が僕の身体を掴んだ。そして軽そうに持ち上げた。恭子さんも男に抱えられた。
二人は、男に、不気味な寝室まで、運ばれた。
http://beatriceuplift.blog122.fc2.com/

448 :名無し物書き@推敲中?:2007/10/13(土) 00:38:43
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449 :村山富一:2008/02/06(水) 12:46:05


 「先生、ワシに夢を見ないようにしてもらえんかの」
佐藤催眠クリニックを訪れた男は、席につくなりそう言った。
七十がらみの、浮浪生活をしていたのでは、と思わせる身なりの男だった。
「悪い夢でも見るんですか」
「ああ、たまに悪い夢を見る。けど、ワシのことはいいんじゃ」
「はい?」
訳のわからない事を言う老人だ、と思ったが、経営難の折から、どんな客でもおろそかには扱えない。
「ワシが夢を見るとな、それが本当になってしまうんじゃ」
「おやおや」
まいったな、と佐藤は思った。
催眠暗示は性格改善などに効果があるが、精神疾患は治せない。
「例えば、どんなことが本当になったんですか」
疑っている素振りなど見せず、優しい口調で佐藤が尋ねる。
「イラク戦争がそうじゃ。
最近では、毒入りギョーザも夢に見た」
「事件が起こる前にですか」
「起こる前じゃ」
「それは…」
使い慣れた安物のボールペンでカルテに何か書き付ける振りをしながら、佐藤は真面目な口調で続ける。
「それは、予知じゃないですか?
予知夢というものを見る人の報告はあります。
事件が起こることを、一種の超能力で予め察知するんです。決して悪い能力ではないと思いますが?」
「いいや、違う。時々ワシは夢の中で『こんなことを夢に見ちゃいかん』と思って無理に話を変えられることがあるんじゃ。
そんな時は本当に悪いことが起きんで済むんじゃ」
語る老人の眼差しには、明らかな狂気の光が宿っていた。


450 :名無し物書き@推敲中?:2008/02/06(水) 12:47:43


 狂人相手に理詰めは通じない。
分かってはいたが、佐藤は一つ実験をしてみたくなった。
「では、こうしましょう。
今から私があなたに催眠をかけて、本当ではないことを夢に見せます。
それでもし、現実がその通りになったら、あなたが言う通りあなたの夢が現実を変えている事になる。
その時は、私が責任を持ってあなたを治療します。
で、もし現実が変わらなければ、あなたの夢は、せいぜい単なる予知夢です。
むしろ、その能力を有効に使うべきでしょう」
本当は、あなたの思い込みです、と言いたい所なのだが、患者の激しい反発をおそれて“予知”の線で押すことにした。
それで納得して帰ってくれるなら、何ら不都合はない。
 老人は「よろしくお願いします」とだけ言った。
 佐藤が施術しはじめると、老人はすぐに深い催眠状態に入った。
協力的な上に、暗示にかかりやすい精神状態だったらしい。
佐藤は、彼に見せる夢の内容を考えた。
そうだなあ…
「あなたは今、診察室で眠っています。
すぐ横の机の上には、りんごが一つ置いてある…」

 言ってから佐藤は、机の上のりんごに気付いた。
いけない、いけない。
本当の事を夢に見せても何も分からないじゃないか。
思いかけて、ふと違和感を感じた。
何故診察室にりんごなど持ってきてしまったのだろう。
まあいい、もっと有り得ない事を言えばいいのだ。
有り得ないことと言えば…
佐藤は笑みを押し殺しながら、
「あなたの目の前の医者には、一億円の貯金があります」
と、言った。
「先生には一億円の貯金がある」
目を瞑ったまま老人が復唱する。

451 :名無し物書き@推敲中?:2008/02/06(水) 12:49:16



 いや、何を言ってるんだ。もともと私には一億円程の預金があるではないか。佐藤は思った。
おかしい、事実そうでないことが、一つも言えないのだ。
「目の前の医者は、純金製のペンを使っている」
「先生は純金のペンを使ってる」

 老人が繰り返した途端、金のペンの重みがずしり、と右手に感じられた。
もちろんこれは、数年前に大枚はたいて購入した、使い慣れたペンだ…。
「まさか」
佐藤は、恐るべき可能性に思い至った。
私が、現実と異なる事を一つも言えないのは、言ったそばからそれが「元々の現実」としてそこに現れるからではないか?
私が今当たり前に思っている机の上のりんごも、一億の貯金も、黄金のペンも、その老人が夢見た故に現れたものではないのか?
 「ばかな…、夢に見た事が現実に取って代わるなんて、そんなバカなことがあるわけが無い…」
佐藤は呆然と呟いた。
老人がぼそぼそと復唱する。
「夢に見たことが現実になるなんて、あるわけがない」

 佐藤は、使い慣れた100円のボールペンで、カルテに“妄想”と書き込んだ。
「さあ、起きてください。あなたの夢見たことが一つでも現実になったか、その目で確かめて御覧なさい」

452 :名無し物書き@推敲中?:2008/02/10(日) 05:14:31
>読んだ? ハイさん → 残飯総合スレ?


読んだ読んだ
残飯の書くのはいつでもじっくり読んで怒髪天をついて怒っているよ
ぶははは!
 
 

453 :名無し物書き@推敲中?:2008/06/01(日) 01:10:54
age

454 :名無し物書き@推敲中?:2008/07/07(月) 06:42:41
20行ショートショートスレが立たないから、とりあえずこっちを上げ。

455 :名無し物書き@推敲中?:2008/07/11(金) 02:42:51
http://antennaclub.tv/modules/d3blog/details.php?bid=11

456 :名無し物書き@推敲中?:2008/07/25(金) 05:05:57
はあはあ……
私は人を殺してしまった。ついカッとなりやってしまった。……でもコイツが悪いんだ。<あれ>をしてくれないコイツが。
彼は親友だった。昔から金にだらし無い男だったが、私に対していつも<あれ>をしてくれた為、私は気兼ね無く彼に金を工面してやっていた。
私は彼の<あれ>が好きだった。きっと彼も<あれ>に喜ぶ私を見て満足していたに違いない。
しかしどうだ?ここ最近の彼は私から金を借りるだけで<あれ>を全くしてくれないじゃないか。金を返せと言う訳じゃない。ただ<あれ>をしてくれたら、それだけで私は満足なんだ。
そうこう続くうちに私は彼に対し沸々と怒りを覚える様になった。そしてある日、我慢の出来なくなった私は彼に質問をした。
「なあ、もしこの世の食糧が尽きて、お前はどうしようもなくお腹が空いているとする。周りにはお前の溺愛する雌猫と、見ず知らずの人間の女の子供が居る。お前ならどっちを食べて生き延びる?」
それに対し彼は言う。
「ハン?馬鹿言うなよ。大体生き延びたいのなら選ぶも糞もないだろ。…まあそうだな…俺だったら先に猫を食べて、次に人間の子供を喰らうかな。」
私は酷くがっかりした。今迄、こんな低脳な野蛮人の金づるになってたかと思うと自分というものがほとほと嫌になった。

そして先程…

私は彼の死に際に、こう呟いた。
「お前は答えを間違えた。」

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取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。
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