池澤編世界文学全集を予想するスレ
- 1 :吾輩は名無しである:2007/01/05(金) 03:08:28
- 池澤夏樹の個人編集で河出書房から刊行が始まる世界文学全集の
ラインナップを好き勝手に予想してみるスレ。
第一弾はケルアック『オン・ザ・ロード』で、二十世紀後半の作品中心に
行くそうなのでその線で。
- 613 :吾輩は名無しである:2009/09/26(土) 22:15:57
- アヴィニヨン知らないんですけど、読む価値あるのですか?
アレクサンドリアは読みました。
- 614 :吾輩は名無しである:2009/09/27(日) 00:35:41
- 「トゥンク」「ヌンクァム」なんてのもあったな。
- 615 :吾輩は名無しである:2009/09/27(日) 02:54:49
- 編者の発想は良いと思う。が、
なぜ、今更サガン?
なぜ、今アデンアラビア?
なぜ、この翻訳をまだ採用?
こんな感じの疑問点はちらほらある。
編者は旅と辺境的な場所が好きなのだろうが、現代都市の閉塞と苦闘した小説が少ないのも残念。
- 616 :吾輩は名無しである:2009/09/27(日) 11:43:07
- 現代都市の閉塞と苦闘して勝った小説ってあるのかな。
逃亡がひとつのオチというか結末の典型としてあるような気はするんだけど。
今回の文学全集も、何となくリアルに「逃亡」を手助けするものとして
機能するようなの集めてんじゃないかと思う。
人間の精神がどこまで遠くに行けるかみたいなフレーズがあった気がするけど、
そこで想定されてる「人間の精神」は既に都市にあって(ひょっとしたら窒息しかけていて)、
それをどっか別の場所につれてってやるための選出、みたいな。
- 617 :吾輩は名無しである:2009/09/27(日) 18:31:49
- では辺境で勝った小説とは?
- 618 :吾輩は名無しである:2009/09/27(日) 19:05:35
- まず勝ち負けが全てじゃないんじゃない?特に小説は。
それに現代文学の結論のひとつが逃亡というのは、頷けるものもあるけど、寂しいところもある。
何より、期待したほどアジア圏の文学が挙がってなくて、西欧中心なのも疑問だ。
- 619 :吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 00:26:54
- 勝ち負けって言い回しがまずかったかなw
息苦しい環境みたいなものと対立するとき、結末は四択あると思うのね。で、
環境を変化させられずまた自分も変わらないで「耐える」のと、
環境は変化できないが自分の方が変質する「適応」と、
それまでの環境から別世界に行くことで己に変化をもたらす「逃亡」、
ここらへんまでが都市の物語の結末の典型としてありそうな感じがした。
本当はもう一つ、自分じゃなくてもっぱら環境を変化させるみたいなオチがあってもいいんだと思うけど、
それが「克服」よりは「征服」に落ち着く感じがして、開拓物語ならともかく都市とやりあうときには
あんまり見られないよなあ、と思った。というようなことです。
都市を征服してカタストロフってなると何か文学っていうよりはエンタメがやってそうなことで、
しかもそのエンタメにおいても都市の行き詰まってるところを逸脱者が無理矢理破壊するような感じで
内部でなるべくして行き詰まってるってこと自体はなーんも解決されないのな…みたいながっかり感が拭えない。
あー何か書き出したらあまりにも大雑把でいろいろひどかったw
もっかい全集読み直してきます。
- 620 :山形:2009/09/28(月) 01:12:20
- >>619
えー、なかなかよいまとめだと思う。村上龍のいうように文学というのが
近代化に対する葛藤を主軸とするものであるなら、近代化の大きな影響
として都市化は大きな課題だし、それに対する態度で文学的な類型を
作るのは十分ありでしょう。
環境を変化させるとSFになってしまって、都市をあやつる悪の
セントラルコンピュータを主人公が破壊、みたいな話に落ちてしまうから
むずかしゅうございます。あるとすれば、革命小説みたいなのがそれに
属するかも。あるいは『愛と幻想のファシズム』みたいな政治小説や、
ラテンアメリカ文学などの独裁者小説は、環境を変えようとしてそれに挫折
する話、のような気もします。
- 621 : ◆yVLRSvhMc6 :2009/09/28(月) 03:05:14
- 自分でやっといてなんだけど、ホントは分類するならもっと細かくしなきゃダメなんだよね。
単純に「自己」と「環境」、「変化」「変化なし」で4マス表みたいにして考えたけど穴がでかい。でかすぎる。
たとえば変化×変化の結末を「逃亡」って分類したけど、ホントはこれ反則ですよね。環境は文字通り別物であって元のとこは変化してないわけだから。
ここにくるのが本来だったら「征服」じゃない「克服」だったんだ。乗り越えると同時に自己も変化しているってパターン。
この「克服」が、実は「逃亡」の中に隠れている可能性があるんだなって思った。「逃亡」の中で擬似的にそのヒントが得られる可能性。
で、話が戻るけど、この全集ってその手助け的な感じなんじゃあないでしょうか。
独裁者って言えば『マシアス・ギリ』、あれは四類型のどこに属するのかよくわからん、というよりは
四類型の複数個にまたがってますよね。あるいはどこにも属していない。「克服」の萌芽を残した破滅が結末的な。
ギリはああなったけどひょっとして彼の島は西欧主義をまんまなぞるような後追いはしないかも的な…いや、ちょっと印象がウロなんだけども。
ただ、「逃亡」をとっかかりにした「克服」の割とリアルな失敗例と言うか、「結局逃げ切れませんでした・融合が限界でした」オチとして
ゴーギャンがちょっと焼き付きつつあるのでそういう手段もどうなのかなあ…と思ったりしています。
アジアとかから選出がないのは残念だと思う。
ぶっちゃけこういう全集とかで出してもらわないと、自分は日本も含めてアジア圏とかの文学の状況ってまるでわからないんですよ。
日本の古典をほんのちょびっとと、あとは神話の類しか知らない。よそも日本みたいに近代化がどうので苦労してんのかなあ。
- 622 :吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 13:34:15
- もう一度、“世界文学”というものを定義してみる必要がありそうだね。
- 623 :( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/09/28(月) 14:14:02
- おやはや(笑)少し皮肉を言ってみますか(笑)その種の「エクソダスもの」というのはこれはもう旧約聖書の昔からある種のパターンとして存在しておる話なのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
「都会」をその他のものに置きえれば何でも話が出来てしまうでしょう(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
確かに二十世紀の文学はそういう「エクソダスもの」のかたちを借りた物が多かったのでしょうけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
「逃走」それ自体がある種のロマンティズムを刺激しますから、それを題材にしやすい、ということなのですよ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
- 624 :( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/09/28(月) 14:16:21
- 日本の文学といえば平凡な日常にちょっぴり不思議をまぶして見せて、今の現実を捉えました等と言う作品が増えたような気がいたしますけれども、気のせいかもしれません(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
- 625 :吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 14:29:57
- NGワード=( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw
でお願いします。
- 626 :吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 20:11:22
- 私は>618なんだが、>>619氏は応じてくれてありがとう。
アジア等が少ないと自分で書いて何だが、翻訳紹介の事情は分からなくもない。
そういうのは白水社とか新潮クレスト辺りがやってるからなぁ…
ただ、こう言うと何だが、ここでの池澤氏の文学観は思ったより
ある時期の欧米が中心になっているように思えた。
サガンや「アメリカの鳥」も今になって…?という感じだ。
- 627 :吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 20:35:56
- >626
それは、個人名で文学全集を出していることに最初に感じなければならない疑問だ。
出来事は個人の頭の中で起こったことの出力だからだと思う。
画期的なことだと思うが、バランスに何を持ってくるかによって、随分と色合いが違っただろうと思う。
- 628 :吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 20:53:37
- >>627
分かりますよ。
まぁ当方の期待し過ぎだったかな、と言うと、池澤氏に失礼なのかもしれんが…
諸々の事情(おそらく)を考えると大健闘だろうし。
ただ、まぁ、世界の広大さへの誘いがテーマの一つにしては、
否応ない移民性を扱った文学も少ないなぁ、と。
- 629 :吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 21:25:41
- サガンこれのおかげで読んだよ。
もし入ってなかったら、一生読まなかったかも
- 630 :吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 22:02:14
- 俺は、残雪さんですね。
ああいう文学者が同時代にいることは嬉しいことです。
- 631 :吾輩は名無しである:2009/10/12(月) 08:05:00
- 第3集の短編の中身は決まった?
- 632 :吾輩は名無しである:2009/10/12(月) 08:59:02
- かたいよこの全集
- 633 :吾輩は名無しである:2009/10/12(月) 09:22:32
- それよりも従来の全集なんて全然面白みがないぞ
- 634 :吾輩は名無しである:2009/10/12(月) 11:13:43
- 従来の全集でも本当に面白いものは、決定版の役で大きな活字で読んでみたい。
無理に新訳にする必要はないと思う。
- 635 :吾輩は名無しである:2009/10/12(月) 23:43:16
- だね。
この全集の体裁(紙質、フォント、但し2段組は駄目)でこの値段なら
昔読んだものでも欲しいと思う。
- 636 :吾輩は名無しである:2009/10/26(月) 17:10:16
- みんな、NHKの知る楽見てる?
- 637 :吾輩は名無しである:2009/11/06(金) 23:05:23
- NHKのあの番組の中で唯一感動したのが「戦争の悲しみ」なんだな。
若い人だけじゃなく、いろんな人にも是非読んでもらいたい。
正直他のラインナップは印象が薄く、ぴんと来ない。
池澤さんの解説は面白く見てますけど・・・
- 638 :吾輩は名無しである:2009/11/07(土) 00:22:58
- >>637
しかし一番評判の悪い翻訳なんだが‥
- 639 :吾輩は名無しである:2009/11/11(水) 23:29:14
- あの番組、もうちょっとシリーズ前半の作品やって欲しかった
- 640 :吾輩は名無しである:2009/11/24(火) 22:52:18
- 途中からやってたことに気づいた、最初から見とけばよかった
- 641 :吾輩は名無しである:2009/11/28(土) 08:22:22
- ルーマニア人作家の作品が気になった。
- 642 :吾輩は名無しである:2009/11/29(日) 07:21:02
- ヴァインランド
トマス・ピンチョン 著
佐藤 良明 訳
発売日 2009.12.14
定価2,940円(本体2,800円)
506頁
アメリカ文学最高峰の鬼才が、17年の沈黙の後に発表した過激でポップな大傑作。
ヒッピーおやじとティーンズ娘の軽妙な会話で始まる巨編は次第に陰謀渦巻くダークな
世界へ。全面改訂の詳注付。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309709635
- 643 :吾輩は名無しである:2009/11/29(日) 10:13:07
- やっと出るのか
- 644 :吾輩は名無しである:2009/11/29(日) 10:46:57
- 周回遅れの連中はほっといて
早く第3期スタートさせろよ。
- 645 :吾輩は名無しである:2009/11/30(月) 00:33:39
- 短編集ってあれから情報でた?
- 646 :吾輩は名無しである:2009/11/30(月) 00:37:51
- 短編集に良作なし
- 647 :吾輩は名無しである:2009/12/04(金) 01:23:47
- NHK見た。意外に面白かった。
思わず本を買いたくなった。
- 648 :吾輩は名無しである:2009/12/14(月) 20:46:10
- 短篇のラインナップ、来たよ。
(内容見本 より)
ttp://www.kawade.co.jp/sekaibungaku/sekaibungaku.pdf
V-05『短篇コレクション1』
(南北アメリカおよびアジア、アフリカの傑作22選)
バース「夜の海の旅」
カーヴァー「ささやかだけれど、役に立つこと」
バーセルミ「ジョーカー最大の勝利」
コルタサル「南部高速道路」
パス「波との生活」
ルルフォ「タルパ」
など南北アメリカの名作から、
イドリース「肉の家」
高行健「母」
目取真俊「面影と連れて」
などアジア・アフリカの傑作まで。
モリスン「レシタティフ」
アチェベ「タマゴのごくもつ」
張愛玲「色・戒」
など新訳・初訳も収録。
- 649 :吾輩は名無しである:2009/12/14(月) 20:46:57
- V-06『短篇コレクション2』
(ヨーロッパの傑作18選)
ゴンブロヴィッチ「ねずみ」
クノー「トロイの馬」
など二十世紀前半の作品から、
トレヴァー「ローズは泣いた」
グルニエ「あずまや」
タブッキ「芝居小屋」
バイアット「そりかえった断崖」
ラシュディ「無料のラジオ」
イシグロ「日の暮れた村」
など現代ヨーロッパを代表する作家の傑作まで。
ランペドゥーサ「リゲーア」
ベル「X町の一夜」
ウエルベック「ランサローテ」
など新訳・初訳も収録。
ぼくは世界が多様であることを証明したいと思い、
せいいっぱい手を広げてさまざまな短篇をいくつもの国と言語から
集めた。むずかしかったのはこの二巻に収まるところまで厳選する
ことだった。今はこの目次そのものが自分の作品であるような
気がする。(池澤夏樹)
- 650 :吾輩は名無しである:2009/12/14(月) 23:48:50
- ほほう
- 651 :吾輩は名無しである:2009/12/14(月) 23:51:35
- >>648
乙。
新訳は全部で何点くらいになるんだろうね。
それと「2010年刊行開始」としか書いてないのが気になるなあ。
『賜物』の予定が立たないってことなんだろうか。
- 652 :吾輩は名無しである:2009/12/14(月) 23:52:43
- しかしさ、池澤さんの文明批評に多様性を感じないんだよね。
近代vs反近代レベルの話に収斂される。
池澤さんの評論をトリガーにして、興味を広げるのは本当に各作品の良さに触れているのか疑問に感じる
- 653 :吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 00:13:24
- 思ったよりいい選別だな
- 654 :吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 00:21:55
- 多分カーヴァーの作品しか読んだことないな
- 655 :吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 00:55:20
- この全集人気を笑いながら
SF全集作ろうとしてる人たちは、まあ失敗するだろうね
- 656 :吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 10:02:39
- ヨーロッパ/非ヨーロッパという分け方をしたのか。
(ラシュディが前者に入ってはいるけど)
- 657 :吾輩は名無しである:2009/12/16(水) 10:00:40
- 全部読んだことないから、とてもワクワクするよ!
- 658 :吾輩は名無しである:2009/12/27(日) 10:12:12
- 短編について言った「自分の作品」というのが引っかかるな。
- 659 :吾輩は名無しである:2009/12/27(日) 23:53:17
- 2部刊行するまえに3部刊行開始なの?
- 660 :吾輩は名無しである:2009/12/29(火) 17:12:41
- >>659
(河出書房新社のサイトより)
ttp://mag.kawade.co.jp/sekaibungaku/
(第2集について)
第23回配本『ブリキの太鼓』を
2010年4月、
第24回配本『賜物』を6月刊行と変更させていただきます。
(第3集について)
また、それに伴いまして、
2010年5月刊行開始予定の第3集全6巻につきましては、
7月刊行開始とし、2011年3月完結の予定となります。
- 661 :吾輩は名無しである:2010/01/23(土) 01:34:42
- フラバルを早く読みたい
それよりも、賜物を真っ先に読みたい
- 662 :吾輩は名無しである:2010/01/24(日) 01:37:29
- 『賜物』、また延びたりして
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